特長（車体カラーは撮影条件などから、実際の色と多少異なる場合があります。）

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パワーユニット

エンジン

高性能を誇るモトクロッサーKX250の最大のアピールポイントであるエンジン性能を引き継いだKX250X。強力なパワーを生み出すフューエルインジェクション採用の水冷4ストローク249cm³単気筒エンジンに加えて、セルフスターター、油圧式クラッチ、レース用のプログラム可能なマルチマップECUを採用しています。

フィンガーフォロワーロッカーアーム

＊KX450やKX250と同様、スーパーバイク世界選手権のエンジニアが設計したフィンガーフォロワーロッカーアームは、レブリミットを高め、より強力なパワーが得られるアグレッシブなカムプロフィールの設定が可能になっています。

吸気バルブ

＊吸気バルブ間の狭小化（37mm>35.5mm）、バルブ本体の小径化（φ32mm>φ31mm）により、シリンダーへの充填効率と燃焼効率を改善。ピーク性能を向上させています。また、バルブシートのクリアランスが大きくなったことにより、シリンダーヘッドおよびバルブシートの信頼性向上にも貢献。これらの変更に伴い、ピストンクラウンも変更されています。

吸気ダクト

＊ダウンドラフト方式を採用する吸気ダクトを、よりストレート化。さらに、デュアルインジェクションのうちアップストリームインジェクターの配置をダクト上部から下部へ変更しました。シリンダーへの吸気充填効率を向上させ、ピークパフォーマンスを高めています。

デュアルインジェクター

＊それぞれ異なる役割を担っているデュアルインジェクターは、ダウンストリームインジェクターが滑らかで俊敏なレスポンスを実現し、アップストリームインジェクターが、高回転域でのエンジン出力に大きく貢献しています。

フライホイール

＊フライホイールの慣性モーメントを9.5kg･c㎡ から10.0kg･c㎡ に変更。レースで扱いやすい出力特性としています。

油圧クラッチ

＊KX450やKX250と同様、油圧式クラッチを採用。ダイレクトなフィーリングと軽い操作力を実現します。また、クラッチの多用によって発熱した場合でも、遊びの変化は小さく、安定した操作フィーリングに貢献しています。加えて、クラッチスプリングに皿ばねを採用することにより、クラッチレバーを引いた時のクラッチ動作が軽くなるとともに、優れた耐フェード性を獲得。特に半クラッチ時のクラッチコントロール性が向上しています。

エキゾースト

＊エキゾーストヘッダーパイプを457mmから557mmとし、低中速域のトルクを向上しています。

セルフスターター

＊セルフスターターを採用。ボタンを押すだけでエンジンの始動を可能にし、レースでの戦闘力をさらに高めています。軽量コンパクトなリチウムイオンバッテリーが、重量増加を最小限に抑えています。

ローンチコントロールシステム

＊ファクトリーマシン直系のローンチコントロールシステムにより、スタート時に最大限のトラクションを得られます。

DFIセッティングデータ選択

＊DFIカプラーは3種類から選択し、差し替えるだけで、素早く簡単にコンディションに合わせたエンジンマップへ切り替えが可能。スタンダード、ハード路面用、ソフト路面用からコンディションに合わせて選択できます。

キャリブレーションキット（アクセサリー）

＊KX FIキャリブレーションキットを用いることで、ライダーは実際のデータマップを書き換えて好みのエンジン特性に調整することができます。（パソコンを必要とせず、コントローラーをエンジンのECUに接続するだけで使用可能）











フレーム＆サスペンション

フレームとスイングアームは、軽量な車体、軽快なハンドリング、スリムなライディングポジションを実現し、後輪のトラクション性も高めています。

アルミニウム製ペリメターフレーム

＊KX250同様のバランスが取れたフレームを継承し、軽量化、軽快なハンドリング、スリムなライディングポジションを実現しています。

＊エンジンをストレスメンバーとして使用し、フレームの剛性バランスを向上。スイングアームはフレームに適した剛性を確保。リヤのトラクション向上に貢献していいます。

サスペンション

＊KX250の足回りを継承した、KYB社製の高性能φ48mm倒立コイルスプリングフロントフォークを搭載。大径インナーチューブの採用により大径ダンピングピストンの使用を可能にし、滑らかな動きと確実な減衰特性を実現しました。また、ストローク初期におけるショック吸収性能を向上しています。

＊ニューユニトラックリヤサスペンションシステムにも、KYB製リヤショックユニットを採用。圧縮側の減衰力調整を高速、低速の二系統とし、独立してセッティングが可能としています。また、タンクシリンダーにカシマコートを施し、磨耗の防止とフリクション低減によるスムーズなサスペンション動作を実現しました。

＊ばねレートと減衰力の設定はクロスカントリーライディングに合わせて最適化されており、特にハードトレイルを走行するときのフィードバック性能を高めています。









ブレーキ

ブレーキ

KX250のブレーキをクロスカントリーライディングに合わせて最適化。大径φ270mmフロントディスクとφ240mmリヤディスク、フロントマスターシリンダー、X専用ブレーキパッドを採用し、強力な制動力と高レベルのコントロール性を実現しています。

＊KXスタイルを受け継ぐコンポーネントの一つであるペタルディスクを採用。スタイリッシュなディスクがスポーティで高品質な外観を生み出しています。

＊フロントには、大径φ270mmセミフローティングディスクを採用し、高い制動力と優れたコントロール性を両立。

＊リヤディスク径はφ240mmを採用し、制動力とコントロール性をバランスさせています。

ホイール

＊KX250Xは、フロント21インチ、リヤ18インチのホイールを採用。クロスカントリーシーンにおいて、エンジンパワーを的確に路面に伝達することを可能にしています。また、専用ホイールに合わせタイヤにはエンデューロタイプのダンロップAT81を装着しています。















イクイップメント

ライディングポジション

＊スリムなフレームと無駄のないボディワークが自由度の高いライディングポジションを実現。ライダーとの接点をより滑らかでフラットにし、マシンコントロールを容易にしています。また、ハンドルとステップにはライダーの体格やライディングスタイルに合わせて4通りから位置を調整できる、“ERGO-FIT”機能を備え、より速く走るための自然なライディングポジションを実現しています。

＊ファクトリースタイルのレンサル製φ28.6mmアルミファットバーを標準装備。トップブリッジのハンドルクランプは、取付け位置を変えることで4通りのハンドルポジションを選択できます。

＊シュラウド、シートからのつながりがフラットになるようデザインした燃料タンク、上面と側面で異なるシート表皮がライダーの自由度とコントロール性を高めています。また、滑らかなエンジンカバーもライダーの動きやすさに貢献しています。

＊シングルピースシュラウドは、ライダーの足に接触する部分がスリムに設計されており、ライダーのマシンホールドを容易にしています。

＊ステップ形状と位置を見直し。前後幅を5mm広くし、位置を3mm後方に移動し、優れたグリップ感とフィーリングが荷重のかけやすさを実現しています。

ファクトリースタイル

KX250Xの洗練されたボディワークに施されるファクトリースタイルのグラフィックスは、KXシリーズの優れたパフォーマンスイメージを反映し、シャープなルックスがパドックの中で存在感を放ちます。また、カワサキの象徴であるグリーン、そしてゴールドのカラーリングをサスペンションアジャスターやエンジンオイルキャップ、ゼネレーターカバープラグに採用しています。

＊シュラウドに使用されるインモールドグラフィックスは、段差のない表面を実現し、レーシーなグラフィックスが損傷することを防ぎます。

＊ブラックアルマイト処理を施されたホイールリムがレーシーなルックスに貢献しています。

X専用装備

＊頑丈なスキッドプレートを装備しエンジン下側を保護。トレイルで遭遇する障害物から下部を保護しています。

＊パドックから離れた場所にマシンを止めるときに役立つサイドスタンドを標準装備しています。