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カワサキ


レポート

2019 All Japan Road Race Championship

全日本ロードレース選手権 最終戦レポート


全日本ロードレース最終戦
MFJグランプリ・スーパーバイクレースin鈴鹿

日程:11月2日(土)、11月3日(日)
コース:鈴鹿サーキット国際レーシングコース

2019シーズンもいよいよラストレース。鈴鹿サーキットは今季2回目。第2戦は4輪のレースと併催で行われたが、最終戦は全日本ロードレース単独での4クラスの開催に加え、2つの併催レースの決勝が土曜日に行われた。Kawasaki Team GREEN #23 渡辺一馬選手は7戦を終えて142ポイントを積み重ね、シリーズランキング6位。#64 岩戸亮介選手は131ポイントでランキング8位につけている。今回は事前テストのない分、レースウィークの木曜日に午前と午後に30分ずつの走行スケジュールが組まれ、チームは短い時間でのマシンのセットアップにいそしんだ。

今大会のJSBクラスは2レースでの開催。14周で行われるレース1はハイスピードバトルが予想され、午後に行われるレース2は20周と長く、ライダーの体力や精神面、タイヤのマネージメント能力が試される。今大会はそれぞれのレースに対して30分の計時予選が行われ、レース1予選では渡辺が2,05.241で4番手タイム,岩戸は2,06.697で10番手。レース2予選では渡辺が2,05.908で5番手、岩戸2,06.388のタイム、全体の8番手で明日の決勝を迎える。

レース1
スタート直後の1コーナーでもみ合いになったトップ2台が接触しコースアウト、そのなか2列目グリッドからスタートした渡辺はしっかりとスタートを決めて順位を上げていく。トップグループは渡辺、岩戸を含め序盤は7台が混戦の模様を見せた。渡辺がグループをけん引するかたちで5秒〜6秒台のハイペースで周回を重ねるが、14周と短いレースは各所で攻防戦が繰り広げられ、集団のなかでのトップ争いは熾烈を極めた。岩戸は同集団の後方につき、1台をパスし前に喰らいついていくが、4ラップ目のMCシケイン立ち上がりで転倒を喫してしまう。身体に大きなダメージを負う事になってしまった岩戸はこの後のレース2も欠場となった。トップが独走し、激しい2位争いを展開する渡辺だったが、後半は次第にペースが上がらなくなり、11ラップ目には5位まで順位を落としたが最後に粘りを見せ4位でフィニッシュ。

レース2
スタートで前を塞がれた渡辺は1周目を7番手で戻ってくる。その後3周目で6番手に、8周目には渡辺の目の前で転倒が起きたが回避しポジションを1つ上げて5位で周回を重ねる。ペースを取り戻した渡辺は前の集団を追うが、序盤に開いた距離は大きく、また後半はペースが上がらずに5位でチェッカーを受ける。

#23 渡辺一馬選手コメント
『1周目は混乱もありましたがスタートも決まり、上手く前に出て集団トップをレース後半までキープできていました。5秒台にも入り、ペースも良かったので表彰台を狙っていたのですが、タイヤのグリップダウンが思ったより早く、最後の競り合いには勝てませんでした。4位という結果は悔しいですが、内容的にはいいレースが出来たのではないかと思います。 レース2はスタートから順位を落としてしまい、1周目に上手く順位を上げることが出来ず、ひとつひとつ順位をあげていきました。レース中盤にかけては良いペースで走れていたのですが後半の消耗も激しく厳しいレースでした。2レースとも似たような展開になってしまって悔しいですが、自分の精いっぱいのレースをした結果なので、悔しいですけが悔いはありません。一年間応援ありがとうございました!』

#64 岩戸亮介選手コメント
『朝のウォームアップ走行で確認し、決勝に向けての準備は整っていました。 スタートはそこまで悪くはなかったのですが、序盤は結構なハイペースでした。前の選手を抜き、その前の2台に詰めたその矢先というところでした。暴れるマシンを押さえきれずフロントハイサイドにより一瞬で飛ばされてしました。 レース2向けて出来る限りの処置をしてもらい、サイティングを走ってみたのですが、痛みも激しく、レース続行は危険だと判断しピットに入りました。 最終戦に何もできずに悔しい。ですが、今までのレースはスタートで出たら順位を落とすことしかなかったので、前のライダーを抜き、前を追いかける前向きなレースが出来ていたと思います。今シーズンは怪我に始まり怪我に終わってしまいましたが、今後このようなことが無いようにトレーニングを積んで身体を鍛えて行きたいです。』


全日本ロードレース選手権 第7戦レポート


全日本ロードレース第7戦
オートポリス国際レーシングコース

日程:10月5日(土)、10月6日(日)
コース:オートポリス国際レーシングコース

カワサキのホームコースである大分県オートポリスで開催された第7戦。シーズンも残すところ2戦となり、 #23 渡辺一馬選手は109ポイントでランキング8位、#64 岩戸亮介選手は103ポイントでランキング9位。今大会も最終戦の鈴鹿もJSBクラスは2レース開催のため、今回を含め残り4レースでポイントを積み重ね、ひとつでも上位でシーズンを終えられるように挑んだ今大会。

 土曜日の午前に行われた40分間の計時予選では、 #23 渡辺一馬選手は1.47,617 #64 岩戸亮介選手は1.47,704となり、それぞれ5番手グリッドと6番手グリッドを獲得。日曜に行われるレース2は予選のセカンドラップタイムが採用されるため、渡辺選手は1.47,692で1つポジションをアップし4番手グリッド、岩戸選手は1.48,009と同じく6番グリッドからのスタート

 秋晴れのオートポリス、強い日差しに気温は上昇するも、涼しい風が心地よい絶好のレース日和となった。20ラップで行われたレース1、岩戸は良いスタートを切り、全体の5番手でオープニングラップを戻ってくる。トップグループに食らいつく岩戸の後方から渡辺が迫り、Kawasaki Team GREENの2台が5位と6位に並ぶ。渡辺はスタートでわずかに出遅れた際に前を塞がれ、集団にのまれてしまい、8位までポジションダウンしたが、そのオープニングラップで2台を抜いて岩戸に追いつき6番手。5ラップ目に岩戸をかわして5番手にポジションアップし、渡辺、岩戸のオーダーにかわり2台でトップグループを追いかけるが、このあたりから岩戸のペースが思うように上がらず少しずつ離されていく。岩戸はこのあと7位にポジションダウンしてレースを終える。渡辺はトップグループを果敢に追うが、スタートで後れを取った際の影響で思うようにペースを上げられず、ラップを重ねるにつれ1分48秒中盤から49秒の前半〜後半と推移。前との距離は少しずつ開いていったが5位のポジションをキープしてチェッカー。

日曜日、朝から阿蘇山系は厚い雲に覆われ雨模様となった。ウォームアップ走行の開始時には雨は止み、オートポリス特有の霧がうっすらかかる状況となったが、コースはハーフウェット。決勝時間帯は晴れることが予報されていたので渡辺、岩戸両選手ともに、セットの確認と自身のウォームアップに集中した。

レース1同じく20ラップで行われたレース2。天候も回復し、渡辺は4番グリッド、岩戸は6番グリッドで2列目の両サイドからのスタート。渡辺は5番手のポジションで1コーナーに進入、トップグループは9台が連なり、いったん6位に後退した後ろには岩戸がならんだ。岩戸は8番手から1台抜いて7番手につけたが、やがてトップグループが渡辺を含む6台となり、岩戸はやや離されて単独の7番手を走行、そのままチェッカーとなる。レース序盤はタイヤ温存のために6位の位置で様子を見ていた渡辺だったが、10周目に仕掛け、登りのS字で前をパスして5位を奪い返すとペースを上げてふたたびトップグループに追いついた。渡辺は4位が見える位置でチャンスを伺っていたが、残り5ラップを過ぎたあたりからペースが上がらず徐々に離されてしまう。だがここまでのラップで後続との距離は保たれており、そのまま5位でチェッカーを受けた。


#23 渡辺一馬選手コメント
「レース1はスタートで過去にないくらい失敗してしまって集団に飲み込まれてしまい、オープニングラップで6位まで順位を回復、その後岩戸選手をパスして5位にあがり、追い上げようとしたのですが、すでにトップグループと差が開いていて、トップグループより先にタイヤを使ってしまった分、攻めることが出来ませんでした。レース2はスタート自体は良かったのですけど、前にでるスペースがなく、6番手にいったん落ちたのですけど、前も見えていましたしタイヤも温存したくて無理に前に出ることをせずレース中盤まではそのポジションをキープする方向でいました。また5位に戻り、トップグループの後ろでなんとか余力残せるような走り方もトライしていたのですが・・。悔しいですけど、最後までトップが見える位置でレース出来たのは収穫です。課題は明確ですし、最終戦までの時間でなんとかすこしでも改善できるようにチーム一丸となって取り組みます。最終戦鈴鹿はバイクとの相性もいいと思いますし、前回も表彰台の1歩手前まで行っていたので自分でも自信持って走れるコース、しっかりと結果をつかみとれるように、来年につながるいいレースが出来るように、頑張ります!」

#64 岩戸亮介選手
「順位を上げるチャンスがあるとしたらスタートなので、今回もスタートは集中して前に出ることができたと思います。前にいる高橋選手を抜いてトップ集団に入ればなんとかなると思っていましたが、そこまでの余裕もなく、一馬さんに追いつかれて抜かれたあたりからはペースが上がらず。レース2のスタートも昨日と同じくらいには出られたのですが、前に順位変動なくそのまま。前後の選手とすこしやりあってしまったので、前との差が若干開いてしまったのですがそのあとは一気に離されることなくペースを刻んでいました。一馬さんがトップグループについて行けているので、自分ももっとバイクを詰めて行かないといけないし、ライディングも1000ccの扱いをもっと勉強していかないといけない。鈴鹿では自分も一馬さんの位置にいけたらと思います。」


全日本ロードレース選手権 第6戦レポート


全日本ロードレース第6戦スーパーバイクレース in 岡山

日程:8月31日(土)、9月1日(日)
コース:岡山国際サーキット

前回のもてぎラウンドから1週間あけての第6戦は、テストから本番までの準備の期間が短く、あわただしいスケジュールでの開催。土曜日の予選は晴れで行われたが、ここ最近の不安定な天候の煽りを受け、決勝日は一転して雨模様。周囲の山にかかる雨雲の流れにより降っては止みを繰り返し、JSBクラスがスタートする時間帯は、小雨が降り続く中でのスタートとなった。

JSBクラスは土曜にノックアウト予選が行われ、35分間の計時予選でのトップ10台が予選Q2に進出し、Q2は15分間のタイムアタックで上位10台のグリッドが決められる。ウィーク金曜日に2回の公式練習でセットアップを進め、Kawasaki Team GREENは #23 渡辺一馬選手が1,28.717、#64 岩戸亮介選手が1,29.221でQ2に進出する。15分間のQ2がスタートして前半には他車との兼ね合いでクリアラップが取れない場面もあったが、渡辺は5週目のラップで1,28.306 岩戸は最終アタックで1,28.687と自己ベストをコンマ6秒更新。それぞれ5番グリッド、7番グリッドを獲得。

日付が変わって決勝日、午前中からパラパラと降ったりやんだりを繰り返した雨はお昼のピットウォークには本降りとなり、コースは完全にウェット。スタート前には弱い雨に変り、決勝レースは周回数の減算なく24周のままスタート。渡辺は良いスタートを切るが1コーナーの進入でのまれてしまう。岩戸はクラッチミートにやや失敗するも、外側スタートの利点を生かし1コーナーのアウト側ラインを取り挽回。1周目は岩戸が9位、渡辺は10位でホームストレートを通過。渡辺は2ラップ目で岩戸をかわして9位になる。他車のコースアウトによりお互いポジションを1つずつ上げるが、今シーズン初のウェットレース、テストも開幕前に1度しか行われていなかったため、昨年から進化したマシンに昨年までのデータをうまくアジャストすることが出来ず、2人にとって苦しい展開となった。渡辺は手元のスイッチングで操作できる範囲でセッティングを調整し、中盤にかけてペースを上げていけるようにはなったが、前との距離を詰めるまでにはいかず、後半はトラブルも出てしまい8位をキープしてチェッカー。岩戸はカワサキで初のウェット、初めて履くタイヤでの決勝に戸惑いがあったものの初めてづくしのために気負いはなかったようだ。マップの切り替えでのミスもあり、前の渡辺との距離は徐々に開いていったのだが、後半にかけてはペースを掴み9位でフィニッシュ。

#23 渡辺一馬選手
「スタートはよかったのですが、1周目に大きく順位を落とすと水しぶきも凄くて前が見えず。走りながら自分の操作でできる範囲でセッティングを調整していき、中盤にかけて少しずつペースを上げてはいけたのですが。前に追いつくほどになれず終盤はトラブルもでてしまい苦しいレースでした。昨年からベースセットが大きく変わったマシンに対して、雨のセットを外してしまったのが敗因ではありますが、ただ、その状態でもライダー自身で合わせることが出来た部分もあるので、もっと上位でフィニッシュ出来るよう、ライダーとしても実力を上げていかなければと思いました」

#64 岩戸亮介選手
「得意な外側からのスタートだったので、1コーナーの進入は混み合ってるときに上手く入っていくことが出来ました。初の雨レース、タイヤも初めてのものだったので逆に何も気にせずに走れましたし、初めて走ったなりに収穫も多く、次に向けてのいい材料になったと思います。今後はウェットのセットをしっかり煮詰めていくことが重要です。また僕自身ドライもウェットもまだ一馬さんの後ろなので、自分自身の技術ももっと向上させていきたいと思います。次戦オートポリスは自分の地元でもありカワサキのホームコース、去年感じた目に見えない力も間違いなくあると思います。それを感じられる準備をしっかりして臨みたいと思います」


全日本ロードレース選手権 第5戦レポート


全日本ロードレース第5戦もてぎ2×4レース

日程:8月17日(土)、8月18日(日)
コース:ツインリンクもてぎ

第5戦は4輪のスーパーフォーミュラとの併催でJSBクラスのみ開催のもてぎ2×4レース。鈴鹿8耐から3週間が経ち、全日本選手権としては5月末のSUGO以来3か月弱のインターバルをおいての後半戦のスタート。

今シーズン2回目の開催となるツインリンクもてぎは、台風一過の影響で猛暑に襲われ、お昼の気温は35度を超え、路面温度は52度と厳しい予選となった。

予選はノックアウト方式により、30分間のQ1でトップ10台がQ2に進み、20分間のタイムアタックでグリッドが決められる。Kawasaki Team GREEN #23 渡辺一馬選手はQ1を5位(1,49.417)で通過、Q2ではタイムを伸ばすまでには至らず6位(1,49.480)2列目のグリッドを獲得。#64 岩戸亮介選手は自己ベストタイムを更新しQ2に進んだが、アタック中にコースアウト。1,50.641で3列目9番グリッドからの決勝となった。

決勝日は晴れ。朝のフリー走行で決勝セットの最終確認を行う。昨夜の降雨により若干気温は下がったとはいえ、決勝スタート時間は正午にあたり気温は32度、路面温度は51度となり、8耐並みに過酷なコンディションの中23ラップのレースがスタートした。渡辺選手は良いスタートを切り、オープニングラップを5位で戻ってくる。前方に追いつきパスしようとするが、コーナーごとに順位を入れ替えるような激しい争いとなる。レースはまだ序盤、いったんグループの後方につけた渡辺だが、仕掛けるタイミングを探っていたところでビクトリーコーナーにて転倒を喫してしまう。マシンの損傷が激しくそのままリタイヤ。3列目のイン側からの難しいスタートとなった岩戸は、集団にのまれてしまい、10番手からの追い上げレース。前を行く渡辺と他車が転倒したこともあり、7番手のポジションにつけさらに前を追うが、思うようにペースが上がらず徐々に引き離されてしまう。単独走行となった岩戸は1分51秒台から52秒台で中盤の苦しいところを乗り切り、順位をあげるには至らなかったがレース後半にはタイムをあげ、7位でチェッカー。


#23 渡辺一馬選手コメント

2周目に巧くん(Team HRC高橋巧選手)との4位争いになり、順位を入れ替え何度も仕掛けたのですがペースを上げられなくて抜ききれず、後半勝負にしようと一旦後方につけてリズムを取り戻したところだったのですが、そんなに攻めていたわけでもなく転ぶとは思っていなかったところで突然フロントが切れ込んでしまい、バイクの損傷も激しくあきらめざるを得ませんでした。4輪の走行と路面温度の影響かもしれませんが、コンディションが良くないのは分かってのレースだったので、最後まで走り切れなかったことはチームやファンの皆さんに申し訳ない気持ちです。幸い怪我もありませんし、気持ちを切り替えて岡山でもっといいレースができるように頑張ります!

#64 岩戸亮介選手コメント

スタートダッシュはよく、順位を上げるチャンスだったのですがイン側スタートではやはり難しく10番手のポジションからのレースになりました。前方の2台が競っていたところに追いつきたくて、暑さも忘れて走りましたが、思うようにペースを上げていくことが出来ず、前方車両の転倒などもあり7位フィニッシュ。開幕から自分なりにマシンセットも進めてバイクも自分なりに作り上げてきたのですが、自分が納得できる走りをするためにやらなければいけない事が見えてきたので、これからチームと話し合い、岡山に向けてのテストを仕切りなおしてしっかり頑張ります!


全日本ロードレース選手権 第3戦レポート


全日本ロードレース第3戦スーパーバイクレースin SUGO

日程:5月25日(土)、5月26日(日)
コース:スポーツランドSUGO国際レーシングコース

週末は全国的に高気圧に覆われ、上空には青空が広がり気温も上昇。各地で35度を超える猛暑日となり、照り付ける日差しは強いが、標高の高いSUGOでは時折さわやかな風が吹き抜ける絶好のレース日和となった。

今シーズンのJSBクラスは、開幕戦、第2戦に続き土日に渡っての2レース開催が続く。レースウィークは金曜日からスポーツ走行や合同走行が組まれ、土曜日は予選と決勝レース1が行われる。今大回JSBクラスは両日とも周回数25ラップのスプリント戦。土曜日は午前中に40分間の計時予選が行われ、#23 渡辺一馬選手は1,26.410で4番手、#64 岩戸亮介選手は1,26.568で6番手グリッドからのスタート。また、レース2は予選のセカンドベストタイムが採用され、渡辺は1,26.459で変わらず4番手、岩戸は1,26.632で1つポジションをあげて5番手グリッドからのスタートとなった。

 午後に行われた決勝レース1、渡辺は良いスタートを決め、1コーナーを3番手で進入。序盤は岩戸を含め5台で形成される集団となり、渡辺がグループをリードしていくが、岩戸が5ラップ目の1コーナーで他車と接触しそうになりコースアウト。渡辺のグループはその後3台での4位争いとなるが、そのうち1台が脱落し2台に絞られた。ラスト5ラップはそれまでの28秒台から27秒台とペースアップし2台が順位を入れ替えながらの争い。インフィールドでは絶対的な速さで相手を抑え込んでいた渡辺だったが、悔しくもラストラップの1コーナーで前に出ることができず5位でチェッカー。岩戸はコースアウト後、すぐに復帰するもグループからは離れてしまい単独7位を走行、レース後半は後方から迫ってきたライダーとの争いになるも確実に抑えて7位でチェッカーを受ける。

迎えた日曜日、決勝レース2は前日の決勝レース1より1時間早く進行。
渡辺、岩戸ともに絶好のスタートを決め、オープニングラップをカワサキ2-3で戻ってくる。その後、トップは逃げ切りの体制となるが、2番手グループは5台の内2台が前に抜け出し、この時点で渡辺は5番手。27秒中盤のタイムをコンスタントに刻み安定したペースで進んでいく。岩戸は昨日の反省を生かしスタートに集中。前のグループに食らいつくことに成功し、渡辺がラインを外した隙に前に出るなど勢いのあるところを見せ、渡辺に続く6番手につける。渡辺より0.3〜0.5秒の開きがあるが、27秒後半〜28秒のペースでラップを重ねる。
ペースを落とすことなくラップし続けた渡辺は終盤に4位に追いつき、ラスト5ラップは2台が順位を入れ替えながら横並びでコーナーに進入するような激しい4位争いが展開された。できる限りをつくした渡辺だったが、僅差での5位チェッカーとなった。岩戸は1台にパスされ結果的には7位となるが、レース1よりも成長を見せたレースだった。

#23 渡辺一馬選手
レース1はいいペースでの周回が出来ていたと思います。終盤の争いは、インフィールドは自分のほうが速く、前をおさえることができたのですが、どうしても1コーナーで前に出られず、ファイナルラップで抜き返すことも出来ず、納得できないくらい悔しい。レース2のスタートは決まって、2番手でオープニングラップを戻ってくることができました。レース後半までペースを落とさずに走り、順位を入れ替えるなかで、勝てるよう様々なトライをし、最大限の努力をしたつもりですが力及ばず。残念です。
目の前の課題は少しずつクリアできていますし、表彰台争いが見える位置にいて、自分たちの良さはアピールできていると思います。それが結果につなげられず連続で5位になってしまったことはとても悔しいですが、諦めず努力し続ければ必ず結果は勝ち取れると思うので、後半戦までのインターバルで前半戦のデータを整理し、必ず表彰台に立てるよう頑張っていきます。

#64 岩戸亮介選手
レース1では1コーナーのバトルでコースアウトしてしまい、タイヤのゴミを拾ってしまったようで、ペースが上がらず、そのまま終わってしまいました。レース2は集中して狙った結果うまく前にでることができ、1周目は3番手に。幸い今日はグリッドがひとつ前だったこともあり、狙った通りのスタートでした。昨日より路面温度も気温もあがっていましたが、ペースも上げることができ、一馬さんを抜き返してみたりして、できるだけ前で粘ろうと走りました。7位と結果は変わりませんが、トップとのタイム差も縮まり、自分のなかでは進歩があったレースでした。今後も車体はもとより、走りに余裕をもてるよう自身の体力面も鍛えていかなければ。全日本のインターバルの間にも1000ccのバイクに乗ってトレーニングし、次戦は自己ベスト順位を更新していきたいです。応援ありがとうございました!


全日本ロードレース選手権 第2戦レポート


コース:鈴鹿サーキット国際レーシングコース
観客:4月20日(土)23,000人/4月21日(日)35,000人

鈴鹿サーキットで行われる全日本ロードレース第2戦は、四輪カテゴリーの最高峰スーパーフォーミュラとの併催で、JSBクラスは土日で2レース開催となる。また、鈴鹿8耐へ選抜レースを兼ねているため、参加台数は72台に膨れ上がった。

土曜日の天気は晴れ、気持ちよい青空が広がった。JSBクラスは午前8時40分よりA,Bクラスに分かれて30分間の計時予選が行われ、前日のART走行で好調だった渡辺は7周目に出したタイム2,05.184でクラス3番手につけ、総合で4位となる。また、予選のセカンドベストタイムがレース2のグリッドに採用されるため、好タイムを刻んでいた渡辺は2,05.200で翌日の3番手グリッドを獲得した。今季JSBクラス初参戦の岩戸は四輪走行後のタイヤラバーが付着した路面コンディションの変化に順応するのに時間を要したが2,06.712のタイムで予選9番手、両レースとも9番グリッドからのスタート。

レース1

予選終了後、四輪の走行を挟んで午後2時45分に14ラップのレース1がスタートした。予選でも好タイムだった2台が飛び出し、トップ争いとなるがそのうち1台が転倒。渡辺はその直後のグループにつけており、3ラップ目のシケインで3台が横並びとなったところで前に出て2位に。しかし、4ラップ目を終えるころにはトップとはストレート1本分の差がついていた。トップを追いたい渡辺だったが、6秒台〜7秒前半で争う他の2台との順位入れ替えながらの攻防戦。トップに追いつくにはペースが足らず終盤は2位を目標に切り替えてのレースを展開。12ラップ目に130 Rで振られた際に、他の2台と少し差がひらくも、追いつくには時間はかからなかった。渡辺はラストラップのバックストレートから130Rの突っ込みでグループのトップに立ち、2位でシケインに進入するが、曲がり切れず痛恨の転倒。即座にバイクを起こしてリスタート、5位でチェッカーを受けた。
岩戸はスタートで阻まれ1コーナーで集団に飲み込まれてしまったが、1ラップ目を9番手で戻ってくる。渡辺のグループ後方、単独の1台をはさんで3台のグループで、前をいく2台のチャンスをうかがう。ラインを阻まれなかなか前に出ることが出来ずにいたが、9ラップ目にポジションをあげて7番手でフィニッシュ。

レース2

 日曜日、朝のウォームアップ走行時は曇り空だったが、決勝が行われる11時には日が差し汗ばむ陽気となった。
 フロントローグリッドからのスタートとなった渡辺は、課題であったスタートを確実に決めて見事にホールショットを奪い、18周のレースはスタートした。
 トップは予選で2分3秒台を出しており、昨日よりも速いペースで離れていくが、2位グループは渡辺を先頭に岩戸を含め7台で形成。渡辺がリードするかたちで2分6秒から7秒前半のペース。オーバーテイクされるもクロスラインでまた抜き返すといった展開でグループトップを守り周回を重ねた。レース後半、ペースが上げられなくなった渡辺は、14ラップ目に後方で狙っていた2台にパスされてしまう。懸命に前を追う渡辺だったが、その後もう1台にパスされ5位でチェッカーとなった。
 岩戸もスムーズなスタートで渡辺が率いる2番グループの後方につけ、6秒台に入れながらコンスタントにラップを重ねた。しかし2レースの重圧は怪我からまもない身体に影響しなかったはずはなく、終盤は身体的にも厳しくなり集団から離されてしまう。それでも最後までポジションを落とすことなく8位でレースを終えた。

#23 渡辺一馬選手コメント

レース1は3台で2位争いになり、競り合ったのでペースがうまくあげられず、トップと離れてしまったのですが、終盤は集団の先頭で、2位のチェッカーを受けることに切り替え、最終ラップの130Rで前に出ました。シケインで後続とのブレーキング勝負になり、攻めた結果転倒してしまい、チームと応援してくれた人達にとても申し訳なく思っています。
レース2はスタートも良く、そのまま10ラップ程はリードできたのですが、理想ほどペースを上げきれず、ラストスパートに余力を残せなくて5位に終わってしまったのはすごく悔しいです。一歩ずつ進歩はしているけど、他のチームも進化していて全体のレベルが上がっています。結果が残らなければ意味はないのかもしれませんが、今回はレース1もレース2も見せ場を作ることはできたと思います。さらに努力を続けて、勝てるように頑張ります。応援ありがとうございました!

#64 岩戸亮介選手コメント

レース1はスタートの1コーナーの進入でのまれてしまい、ポジションを上げられなかったため、前の集団との差があいてしまいました。レース2は、昨日よりもスタートが決まり、一馬さんが見える位置でしばらく周回することができました。もてぎの開幕戦よりはいいペースで走れて、コンスタントに6秒後半から7秒フラットあたりが走れていたのは、昨日のレースからしてみれば凄い進歩ですし、実践を重ねることで車体について考えるポイントも増えてきました。自分がこのチームに居るという事は、本来はもっと上のレベルにいなきゃいけないので、悔しいしもどかしいですが、人間力も含めて、今この位置でできることを一生懸命頑張ります。


全日本ロードレース選手権 第1戦レポート


コース:栃木県 ツインリンクもてぎ
観客:土曜日6900人/日曜日6900人

2019年全日本ロードレース選手権シリーズJSBクラスは、栃木県ツインリンクもてぎにて、土日2レース開催でのシーズンスタートを迎えた。
国内最高峰であるJSBクラスにはKawasaki Team GREENから、エース#23 渡辺一馬と、新たに#64 岩戸亮介が加入し2台体制で挑む。渡辺は一昨年、昨年と2年連続でランキング3位を獲得しており、昨シーズンは念願の初優勝も果たした。今年もチャンピオンを視野に1戦1戦を集中して戦う。J-GP2クラスチャンピオンを獲得してチームに加入した岩戸は、JSBクラス初参戦でカワサキでのレースも初、大型ルーキーとしての勢いを見せたいところ。また、昨年までチームを指揮していた釈迦堂監督にかわり、黒川治監督のもと、Kawasaki Team GREENは新たなスタートを切った。

開幕戦は1日早く、木曜日から走行スケジュールが組まれた。事前に行われたテストでは好タイムを記録していた岩戸だが、テスト中の転倒で胸鎖関節を亜脱臼してしまう。一時は出場を見合わせかと心配されたが、21歳という若さによる回復力で走行に臨んだ。土曜日に行われた45分間の計時予選渡辺は1.48.396で5番手、痛みが残る岩戸は1.50.070で9番手。決勝は2レース開催のため、予選のセカンドベストタイムがレース2のグリッドになるが、2人ともセカンドラップもポジションは変わらず、両日とも5番グリッドと9番グリッドからのスタート。
初夏を思わせる陽気で気温が上昇し、レース1が行われる午後には汗ばむ陽気となった。5番グリッドからスタートした渡辺はスタートで出遅れ、8番手まで後退。レース序盤で5位までポジションを戻すが、すでに前との差は大きく、ギャップを埋めるには届かず23ラップを終了。一方岩戸は1周目を9番手で終え、一時はベテランライダー相手に8位争いの様子をみせるが中盤以降は9位で周回を重ねチェッカー。

ウィーク初の曇り空となった日曜日、決勝は19.9度と前日よりも1度上昇でのスタート。
渡辺は前日よりも良いスタートではあったが、3コーナーでハイサイドしかけ転倒は免れたものの順位を落としてしまう。5番手まで順位を取り戻し、4位にポジションアップし後続を引き離そうとするもペースを上げることはかなわず、ポジションダウンしてしまうが最後までチャンスを逃さない粘りの走りを見せ5位フィニッシュ。岩戸はスタートこそ良かったものの自身のミスでオーバーラン、縁石にヒットした際に身体にダメージを受けてしまい、痛みを我慢しながらの走行となったが、タイムを落とすことなく集中して周回を重ね10位でチェッカーを受けた。

#23 渡辺一馬選手
レース1はスタートで出遅れて8番手から1周目を終えて6位、その後は1人を抜いて5位まで順位を取り戻したのですが、最初に出来た差を詰め切れなかったです。レース2、1周目の3コーナーで、タイヤが温まりきっていなかったのかハイサイドさせてしまいましたが、すぐに追い上げ4位をキープしていきたかったのですが、その時点で余力がなく、後続を引き離せるだけのペースを上げられず、最後は自分の方が先に余力がなくなってしまい悔しいレースでした。もてぎは去年も苦戦していたサーキット、今回自分たちのウィークポイントを改善できたことはよかった。今後の課題ははっきりしているので、チームみんなで改善できるように頑張ります。

#64 岩戸亮介選手
レース1は、今の自分が出来るだけの走りは出来たかなと思っていたのですが、それ以上に、上位との差を痛感しました。レース2のスタートは決まって、ペースは昨日より良かったのですけど、自分のミスでオーバーランし、縁石にぶつかった勢いで身体に無理がかかってしまい、痛みとの闘いになり、後半はバイクを押さるのに必死でした。初戦はかなり苦いデビューとなってしまいましたが、JSBのレベルの高さというものを痛感したとともに、今回レースウィークで学べたこともたくさんありました。先ずは身体を治すことが最優先ですが、次の鈴鹿までには少しでも成長したところをみせたいです!


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