ページ上部へ

カワサキ


レポート

2019 All Japan Motocross Championship


全日本モトクロス選手権 第8戦レポート


全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦 第57回MFJGPモトクロス大会

コース:スポーツランドSUGO インターナショナルモトクロスコース

横山遥希が壮絶なバトルの末に
IA2チャンピオンに輝く

 シリーズのフィナーレを飾る、全日本モトクロス最終戦、第57回MFJ-GP。前戦でカムバックした#4小方誠が再度負傷のため欠場、開幕以来離脱中の#331新井宏彰と合わせ、Kawasaki Team GREENが不参加となったが、IA2クラスではグリーンクラブ&パーク神戸RTの#386横山遥希が、ポイントリードを守り切ってタイトル獲得。全国から応援に駆け付けたカワサキファンと喜びを分かち合った。
 スポーツランドSUGOは、関東から東北にかけて降った大雨によってダメージを受けたが、路面状況はマディからドライコンディションに回復した。土曜日には、大坂、スネーク、ヨーロピアン、KYBジャンプなどがカットされ、1周1分ほどのショートコースで予選が実施された。IA2予選A組に出走した横山は、2周目の転倒で最後尾からの追い上げを強いられたが、マディをものともせずに7位まで挽回してフィニッシュ。グループ内でのベストラップを記録する猛チャージだった。
 日曜日にはフルコースがオープンとなったが、水を含んだ重たい土が徐々に乾いていくコンディションで、決して容易ではなかった。IA2決勝ヒート1では、スタート5番手につけた横山がレース中盤には3番手まで浮上。9周目には後続に先行を許し、4位でチェッカーを受けたが、タイトル争いのライバルを押さえ、ポイントリードを12から14点に広げた。
 ヒート2では、1〜2コーナーの混戦をすり抜けた横山がホールショット。2番手の追走を受けながら、中盤までトップを快走した。終盤になると後続にリードを許したが、勝利にこだわる横山が逆転。二度三度とポジションを入れ替えながら、横山がポジションを1つ落としたところで3番手が背後に迫り、トップ争いは三つ巴に発展した。壮絶なバトルの末、2位でフィニッシュした横山がタイトルを獲得。自身初のIA2チャンピオンシップを手にした。

●#386 横山遥希(IA2/4位/2位)
 今の気持ちを率直に言うと、うれしさと悔しさが半々です。レースに勝つことに集中していたので、最終戦を優勝で締め括れなかったことが本当に悔しいです。シーズン途中になかなか勝てない時期があって、練習量を増やしたり悩んだり、苦しくてたまりませんでした。でも僕には走りに集中できる環境があったし、おかげでチャンピオンになれました。  これまで僕を支えてくれた方々に対し、どのように感謝すればいいのかわかりません。本当にありがとうございました。カワサキのみなさん、パーク神戸の中野さん、スポンサーのみなさん、ドリームトキのみなさん、僕に仕事を与えてくれた武蔵重量のみなさん、いつも夜遅くまでバイクを整備してくれた父、それから母、姉、弟…。みんなのサポートがあったらモトクロスを続けることができました。心から感謝しています。


全日本モトクロス選手権 第7戦レポート


全日本モトクロス選手権シリーズ第7戦九州大会

サーキット/コース:HSR九州

小方誠がカムバック
3位入賞のポディアム登壇を果たす

 台風19号の接近によって、一時は開催が危ぶまれていた全日本モトクロス第7戦HSR九州大会だが、進路が東日本を縦断する方向に逸れたことで予定通りに実施された。今大会には第5戦東北、第6戦近畿と欠場していた#4小方誠がカムバック。パドックにトップチームであるKawasaki Team GREENが戻ってきたが、#331新井宏彰の戦列復帰は遅れている。 HSR九州ではコースレイアウトがアップデートされ、コントロールラインが最終コーナーから手前のジャンプに変更された。また全周にわたって路面が整備され、中にはサンドが深くなったセクションもあった。撒水は頻繁に行われていたものの、風で乾いた砂塵が舞うコンディションの中でレースが進行した。
 IA1ヒート1、小方はオープニングラップ5番手から、2周目4番手に浮上。前方ではプライベートでKX450を駆る古賀太基が、ホールショットからレースをリードしていた。AMAにチャレンジ中の古賀は、今大会限定のスポット参戦である。小方は後半の10周目に3番手をかわし、終盤は2番手に4秒差まで迫ったが、3位でフィニッシュ。古賀は初参戦のIA1で初優勝を飾った。
 ヒート2、スタートでやや出遅れた小方は、1周目のコントロールラインを7番手で通過した。挽回を焦った小方は、4周目にエンジンをストールさせて、9番手まで後退。そこから先は砂塵による視界不良でペースが上がらず、9位を保ったままチェッカーを受けた。トップ争いはヒート1同様のデッドヒートの末、山本、古賀の順で僅差のチェッカーとなった。
 なおIA2クラスでは、首位の#386横山遥希(グリーンクラブ&パーク神戸RT)が、総合優勝(2位/2位)を飾った。横山はランキング2位の大倉由揮に対するリードを12ポイントに広げ、タイトルをかけた最終戦に臨むこととなった。

●#4 小方誠(IA1/3位/9位)
 久しぶりの全日本だったせいか、昨日の予選では自分の感覚がずれていて、ちょっと空回りしてしまいました。レース勘というわけじゃなくて、マシンの雰囲気が練習のときと違うような気がしただけです。サスセッティングは決まっていたんですが、ステアリングの軽さがちょっと気になったので調整してもらいました。
 ヒート1ではスタートが上手く決まって、追い上げての3位。トップ争いをする古賀選手と山本選手からは離されてしまい、単独3位でしたが、優勝を狙っていたので納得できるリザルトではありませんでした。ヒート2ではスタートで出遅れた上にホコリで前が見えず、追い上げが難しい状況でした。自分のミスでエンストしたこともあって、順位を落としてからはペースを上げられずじまいでした。9位というのは、ちょっと許せない成績です。  2ヶ月ぶりのカムバック戦としては、表彰台に立てたことはまずまずですが、できれば両ヒート揃えたかったですね。3/3ではなく、2/2とか、本当は1/1も狙っていたんですけど、それは次回までお預けということで…。


全日本モトクロス選手権 第6戦レポート


横山遥希がIA2総合2位(3位/2位)
ポイントリーダーの座を守る

 第5戦東北大会から8週間ぶりの開催となった、全日本モトクロス第6戦近畿大会。IA1クラスでは、#331新井宏彰と#4小方誠の負傷欠場が続き、Kawasaki Team GREENが不在の大会だったが、IA2クラスではグリーンクラブ&パーク神戸RTの#386横山遥希が、総合2位(3位/2位)に入賞した。
 IA2ヒート1では、オープニングラップ6番手から挽回を焦った横山が単独転倒。2周目10番手からのポジションアップを強いられる展開となった。横山は再スタート後、猛然とチェイシングを続け、25分すぎには3位に到達。1位と2位には9秒ほど及ばず、単独でチェッカーを受けた。
 IA2ヒート2では、横山がスタート6番手から追い上げを開始。10周目にはタイトル争いのライバルをかわして3位に浮上。16周目には2番手を抜いて2位。トップまでは追撃も届かず、3秒ビハインドでフィニッシュした。
 今大会終了時点で、IA2ランキング首位は横山で変わらず。マージンは12から9点差へと減少したが、ポイントリーダーズゼッケンはキープしている。
 日曜日の昼休みには、パドックのカワサキブースでライダーサイン会が開催され、IA2ポイントリーダーの横山が出席。カワサキファンからの激励に対し「ジャンプで魅せます」などと力強いメッセージを返した。サイン会の後には恒例のジャンケン大会が行われ、横山のサイン入りゴーグルやカワサキグッズなどをかけた争奪戦で盛り上がった。

●#386 横山遥希(IA2/3位/2位)
 どうもスタートが上手く決まらなくて、両ヒートとも1周目6番手でした。ヒート1では2周目に転倒して10番手まで下がってしまったので、ひたすら追い上げのレースになりましたね。ラインが何本かあっても抜きにくいコースなので、序盤にミスした割には表彰台まで上がってくることができてよかったと思います。
 コースレイアウトが変更されてからも、名阪ではかなり走り込んでいました。事前テストではエキゾーストを比較して、今回からHGSに変更したんです。アップヒルやタイトなコーナーではボトムが欲しかったので、HGSの下に振った特性がマッチしていました。
 ポイントリードは12点から9点になりましたが、特に気にしていません。守ったり大事に走ったりせず、毎レース優勝を狙うだけです。やっぱりファンのみなさんにもKXが勝つところを見せたいし、僕も勝ちにはこだわっていきたい。そうすれば自ずと結果がついてくると思います。


全日本モトクロス選手権 第5戦レポート


IA2クラス
グリーンクラブ&パーク神戸RT横山遥希が総合優勝(2位/1位)
IA2ランキング首位をキープ

 #331新井宏彰と#4小方誠の負傷により、Kawasaki Team GREENが不参加となった全日本モトクロス第5戦IA1クラスだが、IA2クラスではグリーンクラブ&パーク神戸RTの#386横山遥希が、総合優勝(2位/1位)を果たした。
 IA2ヒート1では、オープニングラップ7番手とやや出遅れた横山だったが、20分すぎには3番手まで浮上。前にいる2人を視界に捉えると、トップ争いに加わった。そして迎えた最終ラップ、2番手をチェッカー目前のジャンプでかわし、2位に入賞した。
 IA2ヒート2では、横山がホールショットから独走態勢でレースを支配し、スタートトゥフィニッシュで第2戦川越以来の優勝。オーバーオールも掌中に収めた。今大会第5戦まで消化した段階でIA2ポイントリーダーの横山は、ランキング2位に対して12点差をつけている。

●#386 横山遥希(IA2/2位/1位)
 ヒート1は1周目に赤旗が出てやり直しになったんですが、再スタートのときは少し出遅れてしまいました。7番手からの追い上げは混戦を抜け出すのが難しくて、中盤は体力的にもきつくてペースを上げられませんでした。トップの2台が見えてからはスパートして、フィニッシュ前のテーブルトップで鳥谷部選手をかわして2位になれたのですが、勝負するならあそこでスクラブするしかないと決めていました。
 ヒート2はホールショットが取れたので、最初の何周かは思い切り逃げようと飛ばしました。後半は少し安全マージンを残して、フィニッシュすることができました。藤沢は得意なコースだし、ピンピンを狙っていたのですが、2/1の総合でも勝ててうれしいです。  先々週の菅生の後は神戸に帰らず、埼玉で走り込んでいました。藤沢を想定して、暑い日にサンドコースでヒート練習をやっていたので、自信はありました。一時期体調を崩していたこともあったけれど、今はコンディションも万全、マシンの調子も最高です。


全日本モトクロス選手権 第4戦レポート


小方誠が5位/4位フィニッシュ
オーバーオール3位に入賞

 全日本モトクロス第4戦、Kawasaki Team GREENの#4小方誠は、5位/4位という堅実なリザルトを残した。スポーツランドSUGOは週末の2日間とも低い雲に覆われ、断続的な降雨によりマディコンディションとなった。このため、IA1/IA2クラスの決勝は5分短縮され、25分+1周で実施された。
 チームメイト、#331新井宏彰の欠場により孤軍奮闘中の小方だが、ヒート1のスタートではやや出遅れ5番手走行。レース中盤にはひとつポジションダウンをしたが、ラスト3周で抜き返し、5位でフィニッシュした。
 昼休みに実施されたコース整備により、路面状況が改善されたヒート2では、全体的にペースアップが実現した。小方のベストラップタイムのみで比較すると、2分41秒968(ヒート1)に対し、2分19秒301(ヒート2)。その差は実に22秒以上だ。
 ヒート2のスタートでは、6番手につけた小方。ヒート1と同様にベストラインを外して攻めることがリスキーな局面だったが、中盤に前走者の転倒などもあって4番手にポジションアップ。しかし3位との10秒差を縮めることができず、小方は4位でチェッカーフラッグを受けた。
 総合順位では小方が、3位(5位/4位)にランクされた。

●#4 小方誠(IA1/5位/4位)
 マディは苦手ではありません。むしろ得意な方なんですが、やはり後ろについてしまうとなかなか抜きにくいものです。マディで勝つためには、ホールショットを取ることが前提になるかもしれません。今回はスタートの出足は悪くなかったと思いますが、1〜2コーナーのこなし方でちょっと失速するとか、先に行かれたとか、そういうことがあったと思います。
 セカンドグループになっても、最初は山本選手と成田選手も見えていたんですが、だんだん遠くなっていきました。マディなのでラインが限定されていて、抜けるラインを探してもなかなか見つかりませんでした。後半になると何本か選択肢があるところでは、いいラインがあったかもしれません。でも思い切ってラインを変えたりすることができなくて、ペースも上がらないままでした。ヒート2も同じような感じです。コースのコンディションは良くなっていましたが、その半面あちこちで土が重くなってワダチが固まるところがあり、なかなか勝負ラインが見つかりませんでした。
 今大会まではずいぶん日にちが空いていたので、東北の方に遠征して練習していました。菅生には個人練習だけで6回来ましたが、全部マディでしたね。でも路面の荒れ方はレースの日とは全然違って少なかったので、まあ今日のコンディションは別物ですね。
 自分自身の体調としては、去年の手術前と比べると、うーん…80パーセントぐらいでしょうか。オフビレでは勝てたし、弘楽園でもいいところを走れたんですが、まだ完璧ではありません。スタミナ的には問題ないんですが、何かが足りないようです。
後半戦では、それを見つけ、より一層がんばります。


全日本モトクロス選手権 第3戦レポート


小方誠が両ヒートで2位入賞し、ランキング3位に浮上

 Kawasaki Team GREENの#4小方誠が、全日本モトクロス第3戦で総合2位に入り、多くのカワサキファンから歓声を浴びた。僚友の#331新井宏彰が欠場中のため、今大会も小方のみの1台態勢だったが、グリーンの応援フラッグが観客席の随所で振られていた。
 世羅グリーンパーク弘楽園は、この中国大会前のコース整備によって従来よりもザクザクした路面に変わった。このため走行ラインの選択肢が増え、競り合いに満ちたレースが繰り広げられた。
 決勝ヒート1、小方はスタート5番手から4周目3番手に浮上。7周目には2番手をかわして、トップを追うポジションを得た。しかし間隔を縮めることができないまま、トップ3が単独チェッカー。2位でフィニッシュした。
 ヒート2では、小方がホールショットを決めたが、トップ争いで先行され、しばらく2番手走行が続いた。その後、小方の背後には3番手が迫り、三つ巴の接戦となった。終盤になると、オープニングラップ8番手と出遅れていた選手に追い着かれ、小方は3番手で最終ラップに突入した。この局面で前を走る2台が接触転倒し、小方が一時トップに立ったが、下り坂の先のヘアピンで2番手にかわされ、小方は2位でチェッカーを受けた。
 総合2位(2位/2位)を獲得した小方は、シリーズランキング3位にアップ。首位に18点、2位に10点差の位置につけている。
 日曜日の昼休みにはパドックで、チームグリーン・トークライブが開催された。当初予定されたIA2クラス首位、#386横山遥希(グリーンクラブ&パーク神戸RT)の出席は体調不良のためキャンセルされたが、KAZEブースに集まった多くのカワサキファンを前に、小方が力強いメッセージを発信した。

●#4 小方誠(IA1/2位/2位)
 広島はカワサキにとってホームグラウンド的なところだし、僕自身ピンピンを取ったことがある得意のコースなので、好成績を期待していました。ただ、ヒート優勝した第2戦から3週間になりますが、調子はまだ100パーセントとは言えず、フィジカルからレース勘まで含めて80パーセントぐらいの状態だったので、2位/2位でも仕方がないかなという気持ちと勝てなくて悔しい気持ちがあります。
 土曜日の予選レースでは、1周目に自分のミスでギャップに入ってしまって転倒。右手と左ヒジを痛めました。特にその影響があったとは思えませんが、決勝では少し押さえが利かなかったところがあったかもしれません。
 ヒート1はスタートがぼちぼち出られて、徐々に前の2人に追い付いて3番手まで上がりました。その後、山本選手のペースが落ちたので抜いたんですが、トップの成田選手は抜けずに終わりました。
 ヒート2はホールショットを取ったんですが、なかなかペースが上がらなくて、1周目から山本選手に抜かれては抜き返したりしていました。終盤になって成田選手に抜かれた後、最終ラップに山本選手と成田選手が転倒したためトップに立ちました。逃げ切ろうとしたんですが、下りの突っ込みで深谷選手にインを差されました。手前の6連+2連でどっちから来るのか考えながら、中途半端なラインを飛んでしまったんです。
 勝てたレースだったかもしれませんが、成田選手の速さと自分の体調などを含めて考えると、勝てるまでにはまだまだやることがあると感じました。


全日本モトクロス選手権 第2戦レポート


小方誠が総合優勝(1位/2位)

 全日本モトクロス第2戦に臨むKawasaki Team GREENは、開幕戦に続いて#331新井宏彰を欠く不完全な態勢だったが、#4小方誠が総合優勝(1位/2位)を飾り、オフロードヴィレッジにおけるカワサキの強さを誇示することになった。
 埼玉県川越市は土日とも晴天に恵まれた。予選などが実施された土曜は30度弱の暑さだったが、決勝日は気温が低めで過ごしやすかった。硬質路面は乾きが早く、頻繁な撒水が必要とされた。レースのインターバルにはスプリンクラーが稼働したが、硬い表面がウェットになり滑りやすくなったスポットが随所にあった。
 決勝ヒート1では、小方が見事なスタートトゥフィニッシュを飾った。1コーナー先のビッグジャンプを先頭でクリアした小方は、序盤から徐々にリードを広げると、7周目にベストラップ1分29秒533を記録。2位に4秒強の差をつけ、トップでチェッカーフラッグを受けた。
 ヒート2では、3番手でスタートした小方だったが、2周目からは順位を上げトップの背後をぴたりとマーク。終盤は3番手の接近を受けて三つ巴のバトルとなり、一時は3番手に後退したが、前方車両の転倒によって、再び2位に浮上してフィニッシュした。総合優勝を獲得した小方は、ランキングを4位まで回復させている。
 日曜日の昼休みにはパドックで、チームグリーン・トークライブが開催された。ヒート1で優勝したばかりの小方が登壇し、KAZEブースに集まった多くのカワサキファンと喜びを共有した。
 なお同日開催されたIA2クラスでは、#386横山遥希(グリーンクラブ&パーク神戸RT)がKX250を駆り、総合優勝(3位/1位)を果たしている。

●#4 小方誠(IA1/1位/2位)
 開幕戦では全力を発揮できませんでしたが、なんとか2戦目で優勝できたのでうれしいです。去年の最終戦前にヒザを手術して以来、リハビリに専念していた期間が長かったので、レース勘がなかなか取り戻せなかったようです。ライン取り、駆け引き、何から何までダメでした。もちろんフィジカル的にも100パーセントじゃなかったし、瞬発力も持久力も足りていませんでした。それでも勝てたのは、やっぱり地元の関東で乗り慣れていた意識と、ファンのみなさんの応援があったからだと思います。
 ヒート1はスタートが上手く決まり、1コーナーを回ったらトップだったので、あとは自分の走りをするだけでした。今大会に向けてのセッティング変更や、昨日の予選後のアジャストでマシンの感触が良く、朝のプラクティスで乗れていたイメージで走りました。そのうちに後ろが離れていったので、途中からいいレースになりそうだという予感はしていました。
 ヒート2では成田選手が出て、2番手の自分は詰めたり離されたりしていたんですが、なかなか抜けなかったのでしばらく後ろについてチャンスをうかがっていました。ラスト2周の裏のS字で、山本選手にアウトから抜かれてしまったんですが、最終ラップに転倒していた山本選手の前に出ることができました。
 実は5月8日に男の子が生まれたんです。結婚5年目でようやくコウノトリが来てくれました。監督からはミルク代を稼ぐように言われるし、より一層頑張ります。


全日本モトクロス選手権 第1戦レポート


2019全日本モトクロスが開幕
Kawasaki Team GREENは最高峰クラスIA1に
ファクトリーマシンKX450-SRで参戦

 Kawasaki Team GREENは、今年も不動のメンバー、#331新井宏彰と#4小方誠を擁し、8戦からなる全日本モトクロス選手権シリーズに臨む。使用車は、昨年フルモデルチェンジしたKX450-SRをさらに熟成させた、ファクトリーマシンだ。今大会は新井が開幕前の負傷により出場を見合わせたため、小方が孤軍奮闘することとなった。
 開幕戦の会場は毎年恒例のHSR九州。硬質土にサンドがミックスされた路面と、広いコース幅が特徴となっている。金曜〜土曜と好天に恵まれ、タイムアタックからレース方式に戻された予選中は砂塵が舞うほどのドライだったが、日曜は昼頃から雨が降り出してマディコンディションになった。
 決勝ヒート1では、スタート直後の混戦に飲み込まれた小方が、コース半ばのS字セクションでエンジンをストールさせるミスもあって、14番手からの追い上げという試練を受けた。その後ペースアップもままならず、9位でフィニッシュした。
 ヒート2では、オープニングラップ8番手につけた小方だったが、路面状況が悪化する中でペースダウンを強いられ、14位でフィニッシュした。  日曜日の昼休みには小雨が降る中、チームグリーン・トークライブが催された。カワサキブースには多くのファンが集い、今季への意気込みなどを語る小方のスピーチに耳を傾けていた。

●#4 小方誠(IA1/9位/14位)
 ヒート1はスタート自体はまあまあだったんですが、1周目の競り合いで前に出られず、その後エンストで下がってしまいました。なかなか追い上げも上手く行かず、いいラインを見付けられないまま終わってしまいました。コース改修もあって、いつものHSRとは雰囲気が違いました。コーナー内側のコブが削られたり、1コーナーが耕されていたり、あまり良くないラインにはまっていたようです。
 ヒート2でも1周目の混戦を抜け出せず、もたもたしていたところ、10分すぎ頃にゴーグルが曇って捨ててしまったので、そこからはペースを上げられませんでした。
 自分の調子としては悪くないんですが、100パーセントとは言えません。80パーセントぐらいでしょうか。シーズンオフにヒザを手術して、3ヶ月間のリハビリ後にトレーニングを始めたので、万全でなかったことは確かです。ライディングは2月末から乗り出して1ヶ月半なので、まだまだ完璧じゃないようです。
 最低限でも表彰台をイメージしていたんですが、この成績(9位/14位)では納得がいきません。次は地元の関東なので、ピンピンを取ってランキング上位復帰を目指したいと思います。


ページ上部へ