カワサキ

  • Team GREEN / 39th. SUZUKA 8hours ENDURANCE RACE

    8耐史上歴代最多周回数218周を記録し2位表彰台を獲得!

    【計時予選 7月29日 金曜日】快晴
    ■3番手タイムでトップ10トライアルに進出決定

     計時予選が行われた金曜日。夏の太陽がまぶしく、湿度も高い1日となった。各チーム第1ライダー(赤腕章)から、第2ライダー(黄色腕章)、第3ライダー(白腕章)の順で午前と午後の2回ずつタイムアタックが行われた。この計時予選で上位10チームが土曜日のトップ10トライアルに進出する権利を得られ、11位以降はこの日の順位がグリッドとなる。チームグリーンは柳川選手、渡辺選手、ハスラム選手がそれぞれ2分9秒673、2分7秒834、2分7秒563をマークして、総合で3番手タイムを獲得。土曜日のトップ10トライアルに進出を決めた。


    【トップ10トライアル 7月30日 土曜日】快晴
    ■最高速293.8キロをマークし、3番グリッドを獲得

     快晴の中、行われたトップテントライアル。上位10チームから2名ずつのライダーが、それぞれたった1周回のタイムアタックにチャレンジして、決勝日のグリッドを決定する。まず10位から6位までのチームが計時アタックを開始。合計10名のアタック終了後にいよいよ上位5チーム10名のライダーがアタックを開始する。

     前日の計時予選で3番手タイムを出したチームグリーンは、まず渡辺選手がアタック。気合十分の渡辺選手だったが、セクター2でリアが大きくスライドしてタイムロス。それでも裏ストレートからシケイン侵入での鬼気迫るスライド走法で詰めかけたファンを魅了。セクター4では23秒314とトップ10トライアル参加ライダー20名の中でトップの速さを記録。ラップタイム2分7秒730をマークした。

     ハスラム選手はデグナーカーブで若干リアのスライドが見られたもののセクター1から3までパーフェクトな走行を見せ、2分6秒469のタイムをマーク。参加20名中最高速の293.8キロをたたき出すなど、見事3番グリッドを獲得した。

    【決勝 7月31日 日曜日】快晴
    ■安定したラップタイムをキープしながら、レース後半に追い上げ見事2位表彰台を獲得

    ルマン式のスタートを任されたのは柳川選手。レース当日の朝まで知らされていなかった突然の起用に、柳川選手は見事に応えてくれた。スタート直後の不用意なアクシデントに巻き込まれないように無理やりトップ争いに加わろうとせず、オープニングラップを7番手で通過すると、想定していたラップタイムをキープして5番手までポジションアップ。10周目あたりから早くも出現し始めたバックマーカーをクリアしながら、28周目にピットインして渡辺選手と交代した。

     5番手で交代した渡辺選手は、すぐにポジションを一つ上げ4番手に浮上。路面温度が60度に達しようかというコンディションの中、転倒車両も相次ぎイエローフラッグ区間が続出したものの、渡辺選手も2分10秒台のアベレージラップタイムをしっかりキープしながら、54ラップ目にピットインする。

     第3スティントはレオンハスラム選手。スタートからほぼ2時間経過の午後1時半の気温は34度だったが、コース上の体感気温は40度を軽く超える状況の中、2分9秒103のベストラップをマークして#12号車とのギャップをじわじわ詰めていく。交代直後のギャップはおよそ17秒あったが、30分後の70周目には約6秒。次の周回では、バックマーカーにペースを乱された#12号車にその差3秒と迫ると、74ラップ目のデグナーカーブでついに#12号車をパス。3位に浮上した。まさにその周回、2位走行中の#634号車がマシントラブルでMC シケインでストップし、ハスラム選手は一気に2位表彰台圏内に躍り出た。

     時刻は午後2時半。ラップ数はちょうど80周目をカウントするところで、第4スティントの柳川選手に交代する。ピットワーク作業は約15秒。すべてが想定内で動いていた。路面温度は相変わらず60度近かったが、柳川選手は2分9秒655のスティント最速タイムをマークするなど安定した速さで2位をしっかりキープしていたが102ラップ目に#12号車にかわされ3位に後退。それでも淡々と想定ラップタイムを死守しながら、責任周回を走り終えた108ラップ目にピットインした。

     2回目のライディングとなる渡辺選手が第5スティントを担当。アベレージで2分10秒中盤をキープしながら#12号車とのギャップを詰めるべき追走する。最高速は291キロオーバーをマーク。また123ラップ目にはこのスティントの最速となる2分9秒866の9秒台に入れるなど健闘し、135ラップ目にハスラム選手にバトンを渡す。

     午後4時半を回り、日差しの強さはあいかわらずだったが、路面温度はわずかに下がり52度。それも直射日光を受ける部分で、コース全体のコンディションは少しずつ良くなってきた。それを受けてハスラム選手は2分9秒台を連発する。6秒以上あった#12号車とのギャップをみるみる詰めていく。138~139周目には抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開したが140周目についに2位に浮上するとその後は周回ごとにアドバンテージを築いていった。ちなみに143ラップ目にはチームのベストラップ2分8秒805をたたき出し、スティント終了時には#12号車に対して20秒以上の大差を築いて、3度目のライディングとなる渡辺選手にマシンを託した。

     残り2時間弱となったこの時点でトップと同じ周回数をカウントしているのは、わずかに3台。4位以降はトップから3ラップのビハインドを強いられていた。タイム差から考えて、渡辺選手に託された使命はトップとのギャップを詰めることではなく、ポジションキープして最終スティントのハスラム選手につなぐこと。気温も路面温度も安定してきた中で、ベストラップにチャレンジできたが、渡辺選手は2分10秒台前半をしっかり守る走りに徹した。安定したペースをキープすることで3位走行の#12に対して、心理的なアドバンテージも確保しつつ191ラップ目に最後のピットインとなった。

     チェッカーまで、残り1時間弱。ラストスティントを担当したのはハスラム選手だ。トップとのギャップは小さくなかったが、3位に対するアドバンテージも十分に確保していたハスラム選手は2分9秒~10秒台の安定したペースで淡々と周回を重ね、2位でチェッカーを受けた。周回数は218周。転倒車両が30台を超える過酷なレースとなったものの、大きなアクシデントは皆無。赤旗は一度も降られることなく、セーフティカーの導入もないパーフェクトなレースとなった。そんな中、トップと同じ周回数でチェッカーを受けたのは、チームグリーンただ1台だった。

    ●最高速:295.8km/h ●最速ラップ:2分8秒805 ●周回数:218ラップ


  • 柳川選手

    ■柳川選手のコメント

    僕の役目は3人のライダーのキャラクタやポテンシャルを最大限発揮するマシンづくりをすること。気温の変化、雨、酷暑、燃費やタイヤのチョイスなどあらゆる状況を想定してテストを重ね、データを抽出することに徹しました。レースではスタートライダーに指名され、トップグループから離れないようにポジションキープしましたが、少し慎重になったかもしれません。でも速さより粘り強さこそが耐久レース。結果的に久しぶりの表彰台に登れたことはチームグリーンみんなの作戦勝ちだったと思います。来年も走りたいですね、また。
  • 渡辺選手

    ■渡辺選手のコメント

    スプリントレースと違い3名のライダーの調整を含めメカニック、スタッフとのチームワークが重要なことを痛感させられました。最大公約数的なマシンセットに当初は戸惑いもありましたが、与えられた状況で高いポテンシャルを発揮するのも僕の仕事だと認識してレースに臨みました。結果は2位。ハッピーです。表彰台の上から眺める景色は実に素晴らしかった。来年はもう一つ高いところから、ファンと一緒に喜びたいですね。
  • レオン・ハスラム選手

    ■レオン・ハスラム選手のコメント

    最高のスタッフ、最高のライダーと一緒に、鈴鹿8時間耐久レースに参加できたことをまず幸せに思っています。マシンを作り上げていく事前テストの段階から、柳川さん、渡辺さんと意見を出し合いながら、ZX10Rの高いポテンシャルを引き出すことができたと思います。チームメカニックさんたちもいろんなオーダーにきちんと対応してくれたおかげで、決勝レースではなんのトラブルもアクシデントもなく3回のスティントすべてで、ベストパフォーマンスを発揮することができました。ありがとうございました。
  • 釈迦堂監督

    ■釈迦堂監督のコメント

    優勝を逃してしまったことは残念ですが、歴代最高周回数の218周をクリアして2位表彰台に登れたことは胸を張っていい成績だと自負しています。事前テストの段階から3名のライダーがそれぞれ歩み寄り1台の決勝用マシンを作り上げていく過程を含め、チェッカーまでほぼ満足できるプロセスでした。チームスタッフもまた、きわめて高いレベルで作業を進めてくれたし、スタッフ全員で勝ち取った2位表彰台でした。3年目の成果としては十分ですが、まだやり残したこともはっきりしています。来年度はぜひその課題を奪い取りに再挑戦したいですね。応援ありがとうございました。

ページ上部へ