<第1レース>
ロケットスタートで3位に浮上するも
ペースがあがらず惜しくも表彰台に届かず
■ロケットスタートで好位置をキープする
降り止まぬ雨。誰もが顔をしかめるコンディションの中、柳川選手だけはプラス思考で1コーナーをにらんでいた。スタートは3列目7番グリッド。
「朝のフリー走行でマシン状況は昨日より向上していることは確認できたので、あとは僕が頑張ろうと思っていました」と柳川選手。
オープニングラップを4番手で通過すると、続く2周目には酒井選手(#39)のブレーキングミスを見逃さす、ダブルヘアピンのひとつめであっさり3位に浮上。
■表彰台を逃すも、我慢の走行で4位争いに競り勝った
トップを逃げるのは2番グリッドからスタートした伊藤選手(#33)。ドライコンディションながら1秒近いギャップがあった柳川選手は
「逃げられたら、つかまえることが難しくなる」と予測していたとおり、確実にリードを広げ独走状態となる。2位もポールスタートの秋吉選手(#64)でラップタイムの差は縮めることが難しい状況。
トップ2台がじりじりと離れていく中、柳川選手は3位グループの先頭を走行するカタチとなった。
8周目に背後から着実にポジションアップしてきた中須賀選手(#21)にかわされたものの、猛追する山口選手(#19)との接近戦では一歩も譲らず、
逆に山口選手がミスを犯して後退。代わって背後には大崎選手(#75)が迫っていたが、それまでのアドバンテージを活かして、そのまま4位でチェッカーを受けた。
<第2レース>
優勝こそ逃したものの今季初の表彰台を獲得
シリーズランキングでも見事3位となった
■第1レースと同じようなメンバーとしのぎを削る
午後2時35分から行われた第2レースの周回数は、第1レースより5ラップ多い20ラップ。雨はますます強くなり、気温も20度を下回ってきた状況でのレースとなった。グリッドは第1レースと同じ7番、3列目からだ。
各チームとも午前のデータをもとにマシンを調整。チームグリーンもスリッピーな路面状況への対応をメカニック総出で取り組んだ。
「画期的に変わることは考えられないけど、得たデータは活かせる」と柳川選手。第2レースでもロケットスタートは見事に決まり、4番手につける。
オープニングラップは秋吉選手(#64)・酒井選手(#39)に続き、柳川選手の前には第1レースで優勝した伊藤選手(#33)、そして後方には3位に入った中須賀選手(#21)と油断のできないメンバーが揃った。
■あきらめることなく4位争いを繰り広げた中盤
チーム総出の修正作業がラップタイムにも反映され、序盤から42秒台を連発。さらに41秒台前半から半ばと午前よりも1秒以上早いラップタイムを刻む柳川選手だったが、
トップグループには及ばず、中須賀選手、大崎選手(#75)、山口選手(#19)と4位グループを形成。一度5位に下がったものの中須賀選手のミスをついて再び4位に。
4位争いの中で時間を使っているうちに、3位の酒井選手とのタイム差は開き15秒以上。トップはさらにそのはるかかなたに消えていた。
「でも、ここであきらめたら応援に来ていただいているファンに申し訳ないですよね」と柳川選手は、アクセルをゆるめず42秒台をキープ。13周目に信じられないアクシデントが起きてしまった。
■トップ2台のアクシデントで2位浮上、そのままチェッカー
テールトゥーノーズ状態でトップ争いを演じていた秋吉選手と伊藤選手が、最終コーナーで相次いで転倒。そのままリタイアとなってしまった。
「何がどうなっているのかまったくわからなかった」と柳川選手が後述するように、誰もが想像し得なかった事態が発生し、4番手を走行していた柳川選手は自動的に2位に浮上。
が、しかし、まだ残り周回は7周あまり。トップ2台のアクシデントが誰に襲いかかっても不思議ではないコンディションに変わりはなかった。前を行く酒井選手とのギャップは17秒。
後方の大崎選手へのアドバンテージは3秒あまり。挙動が大きくなり始めていたマシンで、柳川選手は42秒台をキープ。追う大崎選手との差をじわりと広げ、今季初の表彰台を獲得した。
獲得ポイントは23ポイントでシリーズポイントは135。山口選手、秋吉選手を抜いて堂々の3位となった。
<三浦監督のコメント>
◆厳しい状況でしたが、最後の最後に皆さんに恩返しができました。
レースウィークに入ってもなかなかセットが決まらず非常に苦しい状況にありましたが、柳川選手はもちろんチームスタッフが一丸となって最善を尽くした結果が、
最後の最後に花開いたという感じです。トップ2台のアクシデントによる表彰台でしたが、後方であきらめることなくペースを維持していた柳川選手ならではの結果。
優勝とまでは行きませんでしたが、来期につながる最終戦だったと思います。この1年本当にありがとうございました。
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