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 JSB:Ninja ZX-10R 柳川明 (TEAM GREEN) 2位

ST600:Ninja ZX-6R 高橋英倫(TEAM GREEN) 10位



■JSB1000
■オープニングラップから最終ラップまで
 手に汗握るトップ争いは見応え十分だった

あとわずか。ほんのわずか、柳川選手は優勝に手が届かなかった。最終ラップにこの日の最速タイムをたたき出し、逃げる中須賀選手を最後の最後まで追い詰めたものの、コントロールラインをトップで通過することはできなかった。「ほんと、悔しいですよ。いやぁ、悔しい」インタビューを終えた柳川選手は、健闘をたたえる周囲の声に笑顔で手を振りながらも、あとわずかで逃した優勝に対する悔しさを何度も何度も口にした。

前日の土曜日。JSB1000クラスではスーパーポール方式という予選方式が採用された。1回目の予選タイム上位12名による単独タイムアタックで、順位を決めるというもの。柳川選手は1回目の予選で1分51秒623をマークして確実に6番手を手にした。コマを進めたスーパーポールでは、午前のタイムを1秒3も縮める1分50秒302のコースレコードをマーク。最後のアタッカー秋吉選手にポールポジションを譲ったものの決勝レースでの快進撃を予感させるに十分な走りだった。

決勝当日。フロントローには、秋吉選手、柳川選手、酒井選手の3名が並ぶ。お得意のロケットスタートで、ホールショットを奪ったのは柳川選手。サーキットに詰めかけたカワサキファンの応援も一段と大きくなる。しかし、秋吉選手、酒井選手も負けていない。等間隔に並んだ3台はまるで影のようにぴたりとくっついて、レースを引っ張る。レースラップは1分52秒台前半。マシン性能の違いか、レコードラインもブレーキングのタイミングも少しずつ違う3台は、コーナーごとにその差を伸縮させながらラップを重ねていく。3周目の1コーナーで酒井選手が一端前に出るものの、すぐさま第1ヘアピンで柳川選手があっさり逆転。10ラップあたりまで上位3台の先陣争いは熾烈を極めた。

動きがあったのはレースを折り返した10周目。3位走行中の秋吉選手がセカンドポジションの酒井選手と接触し、秋吉選手は転倒。バランスを崩した酒井選手がタイムロスし、その間に4番手につけていた中須賀選手が柳川選手の背後に迫ってきた。上位陣の鍔迫り合いをじっと背後で見ていた中須賀選手は、ここからぐっとペースアップすると12周目にはついに柳川選手をかわしトップに立った。しかも、周回遅れをパスするタイミングが美味くいかず、その差はじわじわ開く一方。柳川選手から優勝の芽が消えたと誰もが思ったのである。

ところが、スーパーポール方式の予選で1秒ものタイム短縮に成功した柳川選手は、最終ラップに底力を見せつける。トップ争いで消耗してしまったリアタイヤをスライドさせながら、1分52秒台後半だったラップをなんと1秒も短縮。逃げる中須賀選手との差を縮め、たちまちテールトゥーノーズの接近戦に持ち込んだのである。逃げる中須賀、攻める柳川。2人の攻防は息をもつかせぬ大バトルとなり、詰めかけたファンを喜ばせた。
「2位じゃダメなんですよね」柳川選手は手に汗握るバトルを展開し、ファンを魅了した柳川選手はなおも逃した優勝を口惜しがった。「なにかが足りないんですね。それ見つけて後半戦はきっちり答えを出します」。こう結ぶとようやく、いつもの笑顔でファンの元に向かっていった。


<<野村監督のコメント>>
いけると思ったんですけどね。周回遅れにちょっと手間取っているうちに、中須賀選手にアドバンテージを許してしまいました。勝負のあやなんでしょうか。でも、期待に違わぬ走りを見せてくれたと思います。スーパーポールのレコードタイムをたたき出した走りといい、序盤から最終ラップまで魅せてくれたトップ争いなど、さすが柳川ですね。それだけに悔しさもありますが、かなり評価できる2位だと思います。後半戦はもっと面白くなりますよ。ぜひご期待ください。

Pos
No
Rider
Team
Type
Lap
Total Time
Gap
Km/h
Best Time
1
9
中須賀 克行 YSP&PRESTOレーシング ヤマハ YZF-R1
18
33'43.210   149.27 1'51.863
2
87
柳川 明 TEAM GREEN カワサキ ZX-10R
18
33'43.543 0.333 149.245 1'51.778
3
39
酒井 大作 ヨシムラスズキwithJOMO スズキ GSX-R1000
18
33'45.274 2.064 149.118 1'51.888
4
81
阿部 典史 ワイズギア・レーシング ヤマハ YZF-R1
18
33'46.042 2.832 149.061 1'51.942
5
54
徳留 和樹 ホンダドリーム無限RT ホンダ CBR1000RR
18
33'46.446 3.236 149.031 1'51.588
6
76
渡辺 篤 ヨシムラスズキwithJOMO スズキ GSX-R1000
18
33'52.372 9.162 148.597 1'51.756
7
48
手島 雄介 TEAM HRC ホンダ CBR1000RR
18
34'02.487 19.277 147.861 1'52.642
8
3
山口 辰也 モリワキMOTULレーシング ホンダ CBR1000RR
18
34'03.994 20.784 147.752 1'52.861
9
30
波多野 祐樹 Moto Map SUPPLY スズキ GSX-R1000K7
18
34'04.122 20.912 147.743 1'52.786
10
73
安田 毅史 急募.com HARC-PRO ホンダ CBR1000RR
18
34'06.123 22.913 147.598 1'52.777
11
10
亀谷 長純 Team 桜井ホンダ ホンダ CBR1000RR
18
34'10.664 27.454 147.271 1'53.257
12
7
辻村 猛 F.C.C.TSR ホンダ CBR1000RR
18
34'11.408 28.198 147.218 1'53.266
13
11
須貝 義行 KEIHINKoharaR.T. ホンダ CBR1000RR
18
34'40.991 57.781 145.125 1'54.793
14
6
奥田 貴哉 チームOSG&モトスポーツ ホンダ CBR1000RR
18
34'54.695 1'11.485 144.176 1'55.550
15
52
民辻 啓 レーシングサプライ @斗雲 スズキ GSX-R1000
18
35'06.638 1'23.428 143.358 1'53.463
16
31
東村 伊佐三 BEET Panasonic LUMIX Racing カワサキ ZX-10R
18
35'07.182 1'23.972 143.321 1'55.551
23
58
野_ 浩司 Team38 PS-K カワサキ ZX-10R
18
35'31.576 1'48.366 141.681 1'57.157
24
24
苅田 庄平 RS-ITOH&KAZE カワサキ ZX-10R
17
33'54.313 1Lap 140.184 1'58.058
25
38
原田 洋孝 R.S.ガレージハラダ姫路 カワサキ ZX-10R
17
34'06.143 1Lap 139.373 1'59.024
26
88
本田 雅信 グリーンクラブ&Team能塚 カワサキ ZX-10R
17
34'10.696 1Lap 139.064 1'58.161
☆ポイントランキング(暫定) 
柳川明(74)、渡辺篤(72)、山口辰也(71)、阿部典史(67)、安田毅史(59)、酒井大作(55)
■ST600

■最終ラップのバトルは見応え十分
 後半戦に期待の持てる走りに観客も満足

サーキットに詰めかけていたファンの大半は、最終ラップのセカンドグループに釘付けになっていた。6秒近いセーフティリードを保ったまま逃げる佐藤選手はさておき、ぴたりとくっついたまま16周目にはいった5台のマシンの攻防から目が離せなくなっていたのだ。高橋選手もそのグループの後方にいた。

「チャンスがあると思ってじっと待っていたらちょっとずつ逃げていたグループの背中が大きくなり始めて、最終ラップには完全に追いついた。いくつか得意なコーナーがあったので、そこで勝負をしようとチャレンジしたのですが…」
チャレンジはわずかのところでミスにつながった。セカンドグループの後方5番手にいた高橋選手はコース前半で泉本選手をパスすると第2ヘアピンで2位の奥野選手と3位の野田選手を一気にかわす作戦に出た。ブレーキングをぎりぎりまで遅らせて2台のバトルのスキをつこうとした高橋選手は後わずかのところでバランスを崩す。「このまま踏ん張ると転倒する」と思った高橋選手は、コーナー外側にふくらみ減速。グラベルに出てついには転倒してしまった。

万事休す。誰もがそう思った次の瞬間。高橋選手は横たわったマシンを渾身の力でおこし、再びコースイン。「なんとしてでもチェッカーを受けないとだめだ」という一心で、ダウンヒルストレートを駆けおり、遙か彼方に消えてしまったセカンドグループの後を追って最後の7%のぼり勾配を駆けあがり、10番手でチェッカーを受けた。

振り返ると6番グリッドからスタートした高橋選手は、チャンスが来るのをじっと我慢しながら、周回を重ねていた。レース半ばには、セカンドグループの2台にも次第に離され、サードグループの後方で1分58秒台をキープ。その差は開く一方かと思われていた。しかし、我慢のレース展開の中でペースをキープし続けた成果が残り数周になってじわり効いてきた。

そしてあの第2ヘアピン。「2位もいけると思ったんですが、あきませんね。でも、見えたら行くのがレーサーですから」と高橋選手。レース展開も勝負の欲も、多くを学んだレースとなった。

<<野村監督のコメント>>
レーサーに「3位で十分だろ」というのは、おかしな話ですが、今日の高橋選手のレース展開を振り返ると、表彰台の一角に手が届けば、十分だったと言えます。6番手からのスタートで一時はセカンドグループからも引き離されかけていましたから。それでも粘りの走行で前に追いつき、最終ラップでは伸びないマシンを一気にパス。最後のパッシングポイントである第2ヘアピンで一気に勝負に出たのでしょうが、それが仇となりました。褒めたいのはその後ですね。すぐに起き上がると冷静な判断でマシンを再始動。貴重な6ポイントを獲得したことは大きな収穫です。ランキングトップの座はゆずることになりましたが、後半戦で十分巻き返せる範囲なので、期待できます。


Pos
No
Rider
Team
Type
Lap
Total Time
Gap
Km/h
Best Time
1
10
佐藤 裕児 ジュビロ レーシング チーム ヤマハ YZF-R6
16
31'30.721   141.931 1'57.059
2
6
奥野 正雄 伊藤RACING・GMDスズカ ヤマハ YZF-R6
16
31'35.409 4.688 141.58 1'57.596
3
12
野田 弘樹 レーシングチーム ハニービー ホンダ CBR600RR
16
31'35.954 5.233 141.539 1'57.463
4
73
小西良輝 急募.com HARC-PRO ホンダ CBR600RR
16
31'36.303 5.582 141.513 1'57.728
5
51
泉本 真宏 仙台森くま 蔵王の秘湯峩々温泉 ヤマハ YZFR6
16
31'36.741 6.02 141.48 1'57.420
6
88
武田 雄一 Team 桜井ホンダ ホンダ CBR600RR
16
31'36.963 6.242 141.464 1'57.636
7
72
宮崎 敦 DOG FIGHT RACING ヤマハ YZF-R6
16
31'41.465 10.744 141.129 1'57.831
8
23
沼田 憲保 HITMAN RC甲子園ヤマハ ヤマハ YZF-R6
16
31'45.148 14.427 140.856 1'57.700
9
20
岩田 悟 F.C.C.TSR ホンダ CBR600RR
16
31'46.796 16.075 140.734 1'57.829
10
8
高橋 英倫 TEAM GREEN カワサキ ZX-6R
16
31'54.427 23.706 140.173 1'57.920
11
11
森 新 急募.com HARC-PRO ホンダ CBR600RR
16
31'59.914 29.193 139.773 1'59.001
12
44
児玉 勇太 DDBOYS Racing ホンダ CBR600RR
16
32'00.242 29.521 139.749 1'58.766
13
19
鶴田 竜二 TRICK STAR TAMITON-R カワサキ ZX-6R
16
32'02.194 31.473 139.607 1'58.845
14
43
生形 秀之 エスパルスドリームレーシング スズキ GSX-R600
16
32'02.891 32.17 139.556 1'58.691
15
89
須磨 貞仁 ホンダドリーム北九州RT ホンダ CBR600RR
16
32'09.429 38.708 139.083 1'59.215
16
76
清水 直樹 RS-ITOH&KAZE カワサキ ZX-6R
16
32'09.492 38.771 139.079 1'59.298
29
54
井上 哲悟 TRICK STAR TAMITON-R カワサキ ZX-6R
16
32'53.470 1'22.749 135.979 2'01.673
☆ポイントランキング(暫定) 
奥野正雄(47)、佐藤裕児(40)、高橋英倫(39)、小西良輝(30)、武田雄一(30)、野田弘樹(22)
御声援ありがとうございました。
次回 第5戦は、8月26日 宮城県 スポーツランドSUGOにて行われます。


レースの詳細・動画等はMFJサイトでご確認ください。
・(財)日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)

■GAORA(モトバトル2007)
※スカパー!、ケーブルテレビで放送中
http://www.gaora.co.jp/motor-sports/motobattle/
全日本選手権(オートポリス)
 6月4日 (月)22:30〜24:30(初回放送)
 6月7日 (木)15:00〜17:00
 6月10日 (日)9:00〜11:00





地上波でも「モトバトル2007」が見れる!
第4戦 オートポリスの模様は下記の放送局で放送予定です。
http://www.mfj.or.jp/

・東京MXTV 2007/6/8(金)11:00〜
・テレビ神奈川 2007/6/9(土)10:30〜
・千葉テレビ 2007/6/10(日)20:00〜
・テレビ埼玉  未定
・群馬テレビ 2007/6/8(金)15:30〜
・とちぎテレビ 2007/6/8(金)20:30〜
・三重テレビ 2007/6/9(土)12:00〜
・KBS京都 2007/6/9(土)10:30〜
・サンテレビ 2007/6/10(日)16:30〜

※放送日時は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください。

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