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これまでとはまったく違う発想で開発しました。

技術本部  デザイン部  部長  田中俊治
D-TRACKER はカワサキにとって非常に大きな意味を持っているスポーツバイクでした。なぜならD-TRACKERオーナーのお客様は、後にカワサキのビッグバイクへとステップアップされる確率がとても高いからです。それだけに今回の開発にはかなり慎重になりましたよ。お客様もドラスティックに変わることを望んでいなかったようですしね。ある程度は現状をキープするような形で開発を進めました。
以前、D-TRACKER は「KLX250をオンロード用に改良したモデル」だと認識されていました。しかし、今ではD-TRACKER のイメージは確立されているため、あえてそれを崩す必要はないと判断して、まったく逆の発想で開発を進めたんです。参考にしたのはヨーロッパのモタードでした。現在のトレンドに合わせたバランスをカワサキで作り、そこにオリジナルの味付けをしていく。そうしてできあがったのがD-TRACKER X なのです。

カワサキのアイデンティティーとは?

ライトは2灯式を採用しています。1灯にするとレンズが大きくなりますが、2灯にするとレンズを薄くできる上、差別化が図れますから。そういえばこのライト、実は眼鏡からヒントを得たんですよ。冗談のように思われるでしょうが、本当の話なんです。デザインが吊り眼になっているのは、それがカワサキのアイデンティティーだからです(笑)。 これまではいろんな事情からエントリーモデルを出せずにいたことに歯がゆさを感じていました。パソコンや携帯電話の世代に受け入れてもらえるものを作りたかったんです。また同時に自分たちの世代、つまり40代〜50代の人たちがどう感じるか。そんなことも考えながら作業を進めていきました。

“気持ちをフリーダムにする”ことが大切なんです。

技術本部  デザイン部  スタイリング課  課長  福本圭志
今回のD-TRACKER X を開発する上で大切にしたのは“デイリーユース”と“気持ちをフリーダムにする”ということで、この2つを表現できれば、と思っていました。乗物というのは気持ちを反映させるものだから、特に後者は重要です。またデザイナーとしてはターゲットユーザーへのイメージが重要で、“どういう人に、どう乗ってもらいたいか”というものがはっきりあった方が作りやすい。D-TRACKER X の場合はフリーダム、かな。それでいてビシッと締まった感じの男の子ですね、一家言あるようなこだわり派(笑)。そんな人に乗ってもらえたら、と思っています。
Interview
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