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いつもと違ったアプローチをとりました。

D-TRACKERは元々KLX250からタイヤサイズを変更しただけのモデルだったのですが、発売から10年がたち、独自の存在感を示すモデルへと成長していました。市場調査ではこのことを再確認するためにも、今までとは違ったアプローチをとることにしました。東京に出向いてお客様の生の声をヒアリングしたり、東京の街を歩いて写真を撮ったりしたんです。また、こちらから雑誌社に押しかけて、逆取材したりもしましたよ(笑)。でも、その中で見えてきたものは、「Dトラ」という言語を使った、お客様のライフスタイルだったんです。それなら、我々はその範囲の中で最大限楽しめるモデルをつくろうじゃないか、ということで、今回新しいコンセプトとして提案しました。
この「今までと違ったアプローチ」というのは開発にも生かされており、異形のヘッドライトやデジタルタコメータなど、既存機種の常識をくつがえすアイテムを採用しています。また、タイヤだけでなく前後サスペンションやブレーキなどもKLX250とは別に専用設定としましたので、街中でストリートスポーツの乗り味を楽しんでいただけると思います。

熱意あるスタッフの協力が大きな力に

技術本部 商品企画部 古澤まき
ほかの開発者の人たちが興味と熱意を持って、楽しみながら協力してくれたことも大きかったですね。たとえばブレーキにしてもいろんな提案が出てきました。当初はブレーキに採用するペタルディスクの形状はKLX250と同じタイプのものだったんです。それがデザイナーや設計者などから「ペタルディスクの形状は大径にしたい」という声が出て…。これはもうこだわりの世界ですよね。当初は、コストを跳ね上げてまでD-TRACKER X専用のブレーキディスクを採用することに対して、自分の中では抵抗があったのですが、結局は彼らの強い思いに負け、KLX250よりも径の大きいブレーキディスクを装備することになりました。
また、MOTO1に参戦している選手を開発担当ライダーとしたので、サスペンションやブレーキについてはかなりこだわった仕様に仕上がり、D-TRACKER X 専用のセッティングの開発に成功したんです。そういった意味でも、これまでのD-TRACKERとはまったく違った乗り味になっているので、ぜひ試していただきたいですね。
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