■ファステストラップを最終ラップでマーク。
一気に2台をごぼう抜きして4位チェッカー
予選グリッドは2番手。トップの小西選手(#73)とは0.4秒ほどの差だが、後ろを振り返れば同じ0.4秒ほどの差に5人がひしめき合う混戦模様。しかも、土曜深夜から降りはじめた雨で、スタート時点はウエットコンディションである。
誰もが混戦を予想したとおり、レースは激しく動いた。1周目、ウエットコンディションで、各ライダーがコースを確かめるようなペース配分だったそのスキをつくように、トップの小西選手が逃げる体制に持ち込み、早くも1周目で1秒5以上のアドバンテージを築く。まずまずのスタートを切った高橋選手は、セカンドグループを引っ張るように2位でホームストレートに戻ってきた。
ところが、2ラップ目には佐竹選手(#41)と佐藤選手(#10)にかわされ、4位に後退。レイン用タイヤを装着した佐竹選手は、19番グリッドからの驚異的なジャンプアップ。ドライ用タイヤで決勝に臨んだ高橋選手は、ウエット状態の路面でコントロールするのが精いっぱいとなり、ペースを上げられなかったのである。
4位に後退した高橋選手は、早くも4周目には8位までポジションダウン。なすすべなしといった感じさえ見て取れた。が、「レコードラインが少し乾きはじめてきていたので、我慢していれば必ず追いつけるはずとぎりぎりの走行をしていました」と高橋選手。あきらめるどころか、レースの組み立てを考えていた。その冷静な判断は見事的中し、レコードラインがかわきはじめた中盤からどんどんペースアップ。12周目には1分39秒台に入れ、次々とベストラップを重ねていく。
「佐藤選手(#10)を抜こうとしたのですが、彼のマシンのスライド量が激しくて、思い切った攻めができませんでした。あれで、ずいぶん時間をとられてしまいましたね」。佐藤選手との差はわずかに100分の5秒程度。ホームストレートではぴたりと背後につくもののコーナー進入で、前方をふさがれる周回が6周以上続いた。
そして最終ラップ。ポジションは6位のまま。さすがに、無理はできないだろうとあきらめかけていたとき、わずかのスキをついて4位走行中の鶴田選手(#19)もあわせて一気に2台をパス。4位でチェッカーを受けた。ちなみにベストラップは、怒濤の追い上げを見せた最終ラップで1分37秒361。この日のレースのファステストラップをマークした。
<<野村監督のコメント>>
序盤がもったいなかった。逃げる小西選手をラクにさせてしまった。コースが乾きはじめてからは、高橋選手のよさが見えてきたけれど、前半に開いてしまった距離を縮めるには及びませんでした。マシン特性がちがい、走行ラインもブレーキングのタイミングもちがう佐藤選手に手間取ったのも想定外でしたね。でも、次節に向けてかなり前向きな走りと結果が残せたので、最終戦は大いに楽しみです。
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