■マシンもライダーも実力を発揮できないまま
消化不良のレースとなってしまった。
予選での不安を解消できないまま、決勝に臨んだ柳川選手。奇跡的な巻き返しをねらったが、納得のできないレース展開となった。
気温22度、路面温度30度。コンディションとしては申し分ない状況で始まった決勝レース。柳川選手は14番手、5列目と「不名誉だけどこれまで最悪のグリッド(柳川選手)」となったが、ポジティブシンキングでこれまで何度も難局をくぐり抜けてきた強者だけに、巻き返しは十分期待できた。ホールショットは、中須賀選手(#9)、渡辺選手(#76)、徳留選手(#54)、阿部選手(#81)の順。スタートに絶対の自信と実績を持つ柳川選手は1コーナーをクリアしていった。
オープニングラップは酒井選手(#39)に続き10位。いきなり4つのポジションアップに期待がふくらむが、2周目には12位に後退。ポジションをキープしながら2分11秒中盤から後半のラップタイムで周回を重ねていく。8周目にマシンが暴れて突然14秒台にペースダウンし、ひとつポジションを譲ったが、すぐに12秒前半に戻し、追走体制に戻った。しかし、ギャップはじりじりと開く一方で、ピットクルーは押し黙ったままモニターを睨んでいた。その後、レースを折り返してからはマシンを抑え込みながらの走行で、ペースは上がらず2分12秒台前半をキープしつつ、単独走行のようになってしまう。
「レースウィークに入ってから、いろいろ試してきた結果がどうもしっくり来なくて、満足な手応えを得られないまま決勝に臨むことになりました。ウォームアップで最後の修正を試みたのですが、それもうまくいかず。釈然としないままのレースとなりました(柳川選手)」。
14周目に入ったあたりで、トップを独走していた中須賀選手(#9)がホームストレートでスローダウン。そのままリタイアしてしまい1つポジションが繰り上げとなったものの、最終ラップまで巻き返しはならなかった。
「マシンのポテンシャルを100%出し切れてないのかも‥‥。試練ですね、ちょっとした。でもムダなレースなんてありません。前進するための材料は、いくつかつかみました。つくばでのテストではそこをなんとかしたいですね(柳川選手)」。
苦戦の後を思わせる大量の汗をぬぐいながら、柳川選手は最後にこういった。「一番つらかったこと? 各コーナーで、グリーンのフラッグを振ってくださったみなさんにいいところをお見せできなかったことです。すみません、そしてありがとうございました。10月にはまた鈴鹿にもどってきます。そのときはリベンジしますから、これからも応援よろしくお願いします(柳川選手)」。
<<野村監督のコメント>>
期待を抱きながらサーキットにお越しいただいた多くのお客様に申し訳ないレースをしてしまいました。マイナートラブルがいくつか見つかったのですが、それを解消できないまま決勝を迎え、柳川選手にも苦い思いをさせてしまいました。メカニックの奮闘も間に合わなかったというのが事実です。しかし、ペースが上がらないなりにポジションを維持する柳川選手の走りはさすが。チーム全員気持ちを切り替えて次戦、つくばに向かいます。
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