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全日本ロードレース選手権 第4戦 オートポリス
 
更新日2006,05,29

全日本ロードレース 第4戦 オートポリス

JSB:Ninja ZX-10R 柳川明 (TEAM GREEN) 2位(予選6位)


■JSB1000

決定的ミスにもあきらめず怒濤の追い上げ。堂々の2位表彰台を奪取。


周回を重ねるごとにサーキットに詰めかけたカワサキファンの声援は盛り上がった。オープニングラップの第2ヘアピンで不覚のコースアウト。抜群のスタートで3位につけていたものの、あっという間に貯金を使い果たし15番手まで後退。その瞬間、誰もがレースをあきらめかけていた。ただひとりを除いては。「少しがんばりすぎて…。でも転ぶよりはコースアウトしてもう一度レースをやりなおそうと思った」と柳川選手は思考回路を切り替えていたのである。

言葉通り、柳川選手の猛追はコース復帰直後からはじまった。ダウンヒルストレートから登りのセクションにかけてあっさり3台を抜き去り、5周目終了時にはシングルポジション9位まで浮上。徳留選手(#54)、手島選手(#48)、中須賀選手(#12)を次々とかわし5位に浮上した7周目には、ファーステストラップの1分51秒417をマークした。「ボードを見ることさえ忘れていました」というほど集中した走りはその後も続き、9周目には4位、そして10周目にはついに表彰台圏内の3位まで追い上げてきた。

周回ごとにトップグループとの差を詰める走りにファンは大喜び。ひょっとするとトップも夢ではないと声援もひときわ大きくなっていた。まったく見えなかった秋吉選手(#76)と伊藤選手(#1)の背中が見え始めてから、数周。さすがにトップ2との差は簡単に縮まることはなかったが、ファンの声援に押されるように確実にタイム差を削り、15周目には秋吉選手のすぐ後ろに迫ったのである。「やはり巧者ですね。抜くのに時間がかかってしまい、その間に伊藤選手との差が開きすぎてしまった」と柳川選手。一時はトップ3台がコンマ数秒の中でバトルを繰り広げていただけに、秋吉選手との駆け引きは逃げる伊藤選手を楽にしてしまったのかもしれないが、再逆転をねらう秋吉選手を振り切り、そのままチェッカーを受けた。

ところで、集中するあまりサインボードを見ることさえ忘れていた柳川選手はウイニングラップのあと、そのままピットロードに戻ろうとしてオートポリスのオフィシャルに行く手を阻まれた。「伊藤選手の前にまだ2人いると勘違いして、表彰台を逃してしまったとばかり思っていました」と苦笑い。いきなりのコースアウトで奈落に突き落とされながらも、怒濤の追い上げで手にした表彰台。前半戦を締めくくるレースで獲得した17ポイントは限りなく大きい。

野村監督のコメント:前半を気持ちよく締めくくるレースに満足

まさかのコースアウト。完璧なまでのスタート好位置を確保したばかりだったので、オープニングラップでのアクシデントにはさすがに肝を冷やしました。その後の追い上げは柳川選手の本領発揮。それにメカニックをはじめチームスタッフのがんばりがうまくかみ合った結果だと言っていいでしょう。ドライセッションでのデータが揃わない中で、これまでの経験とデータから「ほぼ間違いない」調整をしてコースに送り出し、ライダーがその性能を遺憾なく発揮したのですから。優勝こそ逃しましたが申し分ない結果だったのではないでしょうか。大勢かけつけていただいたファンの方にも十二分に応えることができたと思いますから。なにより、前半戦締めくくりのレースを全員笑顔で終えることができたのが一番。後半戦はこの勢いのまま臨みたいですね。

Pos
No
Name
Team
Type
Lap
Time
Gap
B.Time
1
1
伊藤 真一 KEIHIN KoharaR.T. HONDA CBR1000RR
18
33'53.585   1'51.425
2
87
柳川 明 TEAM GREEN KAWASAKI ZX-10R
18
33'55.769 2.184 1'51.417
3
11
秋吉 耕佑 ヨシムラスズキWithJOMO SUZUKI GSX-R1000K6
18
33'56.773 3.188 1'51.955
4
54
徳留 和樹 ホンダドリーム無限RT HONDA CBR1000RR
18
34'04.814 11.229 1'52.209
5
2
山口辰也 ホンダドリームカストロールRT HONDA CBR1000RR
18
34'10.291 16.706 1'51.708
6
76
渡辺 篤 ヨシムラスズキWithJOMO SUZUKI GSX-R1000K6
18
34'12.107 18.522 1'52.374
7
5
辻村 猛 F.C.C.TSR HONDA CBR1000RR
18
34'14.018 20.433 1'52.620
8
48
手島 雄介 F.C.C.TSR HONDA CBR1000RR
18
34'16.186 22.601 1'52.944
9
55
出口 修 DyDo MIU Racing HONDA CBR1000RR
18
34'19.077 25.492 1'52.846
10
12
中須賀 克行 YSP&PRESTOレーシング YAMAHA YZF-R1
18
34'24.463 30.878 1'53.993
11
13
須貝 義行 PANTHERA PLOT DUCATI 999R
18
34'24.602 31.017 1'53.371
12
47
本田 晃司 Team江上&ファクトリーヒロ SUZUKI GSX-R1000
18
34'51.067 57.482 1'54.325
13
9
亀谷 長純 Team 桜井ホンダ HONDA CBR1000RR
18
34'51.764 58.179 1'55.075
14
19
畠山 泰昌 Team IHY B.B. HONDA CBR1000RR
18
35'12.151 1'18.566 1'55.892
15
72
Alex Camier モリワキMOTULレーシング HONDA CBR1000RR
18
35'12.490 1'18.905 1'56.070
19
33
野崎 浩司 Team 38 PS-K KAWASAKI ZX-10R
18
35'40.806 1'47.221 1'57.763
20
28
東村 伊佐三 BEET Panasonic LUMIX Racing KAWASAKI ZX-10R
18
35'41.342 1'47.757 1'57.758
28
29
苅田 庄平 RS-ITOH&KAZE KAWASAKI ZX-10R
17
34'30.187 1Lap 1'58.810
31
38
原田 洋孝 R.S.ガレージハラダ姫路 KAWASAKI ZX-10R
17
34'50.452 1Lap 2'01.029
32
75
山崎 茂 チームヨネムラ KAWASAKI ZX-10R
17
34'50.818 1Lap 2'01.027
☆ポイントランキング(暫定) 
伊藤真一(63)、渡辺篤(62)、柳川明(45)、出口修(44)、秋吉耕佑(41)、山口辰也(41)
■ST600

まさかの接触転倒にもあきらめずにコース復帰、完走

荒天の予選でまったくタイムが出せず12番手という難しいグリッドでの決勝となった。それでも「長いレースの中でどう挽回するかを考えていた」という酒井選手は慎重なスタートで1コーナーへと消えていった。第2ヘアピンを抜けダウンヒルストレートに向かう段階で10番手あたり。16周のレースマネジメントからすれば、悪くないポジションにも思えたのだが…。まさかの接触転倒。ライムグリーンのマシンは隊列を成した集団からフレームアウトしていった。

万事休す。カワサキファンの大半はそう思った。が、しかし大作選手はすぐに立ち上がり渾身の力でマシンを引き起こし、ピットに戻ってきたのである。スタッフの対応は早かった。不具合をチェックし、パーツを交換し、ゼッケン39を再びコースに復帰させたのである。

リタイアしたものと思っていたファンはその姿に驚き、転倒したとは思えない走りに以前にもまして大きな声援を送った。酒井選手も悔しさを表現するかのような走りで周回を重ね、13ラップを終了。ノーポイントながら堂々の走りでチェッカーを受けた。

「情けないことをしてしまったけど、応援に来ていただいている九州のみなさんに対してこのまま引き下がるわけにはいかなかった。コース復帰時点で4ラップ近く離されてましたが、全力で走ることだけ考えてました。つくばでのミスを取り返すつもりが最悪の結果になりましたが、後半戦までの長い休みがあるので再スタートするつもりでこれからがんばりたいと思います」と大作選手。痛む足を気にする様子もみせず、レース直後のピットウォークではファンのサインに笑顔で応えていた。

野村監督のコメント:ファンの声援を背中に後半戦で巻き返しを

土曜日の予選はタイミングが合わず、いざタイムアタックというところで赤旗中断。実力を発揮できないままの3列目12番グリッドとなってしまいました。それでも、テストでは十分戦えるだけのタイムをたたき出していたので、それほど心配していませんでした。慎重なスタートにその後の展開が楽しみだったのですが…。さいわいマシンにもライダーにも大きな影響がなく、スタッフの懸命の作業でコース復帰。応援していただいたファンのみなさんにいくらかお返しができたと思います。ポジションは最下位でしたが、なんとか完走。後半戦に向け、やる気を示す事が出来たと思います。

Pos
No
Name
Team
Type
Lap
Time
Gap
B.Time
1
1
安田 毅史 team HARC-PRO. HONDA CBR600RR
16
31'22.815 142.527  
2
3
辻村 猛 F.C.C.TSR HONDA CBR600RR
16
31'23.972 1.157 1'56.436
3
76
渡辺 篤 ヨシムラスズキWithJOMO SUZUKI GSX-R600K6
16
31'29.632 6.817 1'57.080
4
5
寺本 幸司 Moto Map VEGA SUZUKI GSX-R600K6
16
31'31.992 9.177 1'57.002
5
9
大崎 誠之 SP忠男レーシングチーム YAMAHA YZF R-6
16
31'34.852 12.037 1'57.468
6
11
奥野 正雄 伊藤RACING・GMDスズカ YAMAHA YZF-R6
16
31'48.049 25.234 1'57.348
7
7
高橋 英倫 TEAM PLUS ONE HONDA CBR600RR
16
31'51.886 29.071 1'58.515
8
73
森 新 team HARC-PRO. HONDA CBR600RR
16
31'51.895 29.08 1'58.463
9
10
鶴田 竜二 ZOIL TRICK☆STAR MAX KAWASAKI ZX-6RR
16
31'51.943 29.128 1'58.410
10
53
須貝 義行 チームスガイ&フクダテクニカ DUCATI 749R
16
31'52.261 29.446 1'57.831
11
18
東浦 正周 プラスミューレーシングチーム YAMAHA YZF-R6
16
31'52.627 29.812 1'57.974
12
23
藤下 和衡 ホンダドリーム北九州RT HONDA CBR600RR
16
31'58.327 35.512 1'58.524
13
16
生形 秀之 エスパルスドリームRT・SBS磐田 SUZUKI GSX-R600K6
16
31'58.729 35.914 1'58.887
14
22
山本 琢磨 ZOIL TRICK☆STAR MAX KAWASAKI ZX-6RR
16
31'58.863 36.048 1'58.879
15
31
児玉 勇太 レーシングチーム ハニービー HONDA CBR600RR
16
32'01.752 38.937 1'58.767
30
56
小室 旭 RS-ITOH&KAZE KAWASAKI ZX-6RR
16
33'11.788 1'48.973 2'02.507
31
39
酒井 大作 TEAM GREEN KAWASAKI ZX-6RR
13
32'42.416 3Laps 1'58.269
☆ポイントランキング(暫定) 
渡辺篤(48)、大崎誠之(39)、安田毅史(37)、寺本幸司 (26)、辻村猛 (23)、奥野正雄 (21)、酒井大作(20)、

御声援ありがとうございました。
次回 第5戦は、8月27日 宮城県 スポーツランドSUGOにて行われます。

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レースの詳細・動画等はMFJサイトでご確認ください。
・(財)日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)

■GAORA(ロックオン)
※スカパー!、ケーブルテレビで放送中
http://www.gaora.co.jp/motor-sports/lockon/index.html
全日本選手権(オートポリス)
 6月5日 (月)22:30〜24:30(初回放送)
 6月8日 (木)15:00〜17:00
 6月11日 (日)11:00 〜12:55

速報:地上波でも「ロックオン」が見れる!
第4戦 オートポリスの模様は下記の放送局で放送予定です。
http://www.superbike.jp/information/20060331_02.html

・東京MXTV 6/10(土)13:00〜
・テレビ神奈川 6/10(土)10:30〜
・千葉テレビ 未定
・テレビ埼玉  6/11(日)19:00〜
・群馬テレビ 6/18(日)22:00〜
・とちぎテレビ 6/9(金)20:30〜
・三重テレビ 6/11(日)8:00〜
・KBS京都 6/10(土)16:30〜
・サンテレビ 6/11(日)15:30〜
・RKK熊本放送 6/18(日)15:00〜
・TVQ福岡放送 6/19(月)25:50〜
・OBS大分放送 6/18(日)25:50〜
・MBC鹿児島放送 6/18(日)25:00〜

※放送日時は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください。

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